...つい先ごろも復活祭の式の最中に各会堂へ共産党員があばれこみ...
谷譲次 「踊る地平線」
...先ごろ亡くなつた...
蜷川新 「天皇」
...先ごろも行を共にした大野順平...
本庄陸男 「石狩川」
...先ごろ上京中の詩人富田砕花君の来訪を得て...
柳田国男 「故郷七十年」
...先ごろからご微恙(びよう)できのうまで打臥(うちふ)しておられたが...
吉川英治 「黒田如水」
...「では、何月何日に、ご城下まで兵を率(ひき)いて参らん」と、約束して関羽は立帰ったのであるが、その折、はなしのついでに、義弟の張飛が、先ごろ、楼桑村の附近や市(いち)の関門などで、事の間違いから、太守の部下たる捕吏や役人などを殺傷したが、どうかその罪はゆるされたいと、一口ことわっておいたのである...
吉川英治 「三国志」
...曹操は先ごろ自分の使いとして...
吉川英治 「三国志」
...「……では先ごろ...
吉川英治 「私本太平記」
...先ごろ、ついこの辺で道誉の家来たちを懲(こ)らしたことも、以後、小右京の身を山荘にひきとっていることなども、忘れていた...
吉川英治 「私本太平記」
...鎌倉方の湯浅定仏は、赤坂の焼け城を修築して、そのあとに入り、それもほぼ竣工(しゅんこう)したので、先ごろらい、しきりに兵糧を運び入れていた...
吉川英治 「私本太平記」
...先ごろから、どこかで戦(いくさ)が起っているという風聞は、耳にしてない事でもない...
吉川英治 「私本太平記」
...いかに油断のならぬお方(かた)であるかは」「されば、昼夜をわかたず、花山院のまわりには、武士を立たせ、篝火屋(かがりや)を設け、おさおさ警固はゆるめておりませぬ」「にもかかわらず、先ごろは、囲(かこ)いを破って、公卿の二、三や、菊池肥後守が脱走して逃げ、宇都宮も出家に化けて遁(のが)れ去ったとあるではないか...
吉川英治 「私本太平記」
...城中の一室を、病間とし、先ごろから、満身の負傷(てきず)を治療していた勝入の聟(むこ)の森武蔵守長可(ながよし)は、「仙千代(せんちよ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...先ごろから幾度かひらいたこの山門の僉議(せんぎ)の目的ではない...
吉川英治 「親鸞」
...先ごろから高野(こうや)へ入って出家しているそうじゃ……...
吉川英治 「親鸞」
...しかしもう先ごろの高綱ではなかった...
吉川英治 「親鸞」
...ところが、先ごろ、私が入手した西行の古筆の横幅には、西行自筆の一首の和歌に「のりきよ」と明らかな署名がある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...先ごろ、友人の服部之総(はっとりしそう)氏のきもいりで、東大、京大などの若い史学家ばかり十余名の人と一しょになった...
吉川英治 「随筆 新平家」
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