...所轄警察署その他必要な先々へ通知した...
江戸川乱歩 「悪霊」
...先々代のフレデリック・ドラーゲ公は...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...其れを先々代の家主のかみさんの霊(れい)だと云う...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...佐渡屋の家中の者を皆殺しにするわけは無いじゃないか」先々代の姪の子で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...訴訟の先々の経過には全然役にたたないか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ソリャもう行(ゆ)く先々(さきざき)でうるさいように云(い)う者はあれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...すると何が出てきたと思う? 先々代の遺書だよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...牡丹餅の市馬といわれた先々代は三遊亭だったと聞く...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...明治三十二年十二月号「文芸倶楽部」には先々代小勝(この間の人のように三升家(みますや)ではなく...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...先々月の二十五日だったから...
矢田津世子 「茶粥の記」
...行く先々で白餅や汁粉(しるこ)などをたくさん御馳走(ごちそう)になっていた...
柳田国男 「山の人生」
...うちで払った勘定も先々月から店へは入れてないんですって...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「では、先々とも、お心つけて、首尾よう御使(みつか)いをお遂げなされませ」「おう、さらばだ」俊基は、苫の蔭から、忙(せわ)しない別辞を返す...
吉川英治 「私本太平記」
...先々、島からも便りをしましょう...
吉川英治 「私本太平記」
...行く先々で見うけられた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...そういう横着と、今の季節と、飽くことを知らない胃ぶくろが、行く先々、食べ物とさえ見れば、「よう、よう、お通さんてば...
吉川英治 「宮本武蔵」
...駅路(うまやじ)の行く先々で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...何日には何處に出るといふ風の豫定を作つておいて貰ふか毎日行く先々から電報でも打つて貰はぬことにはまさかの時に誠に困るといふのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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