...其頃(明治の初年)は芝の石竜子(先々代)や馬道の千枝田(?)が名人で...
内田魯庵 「人相見」
...先々月この世を去った...
海野十三 「最小人間の怪」
...或いは画家であっても困ると思って細田氏の行く先々にも度々ついて行きましたが...
海野十三 「三角形の恐怖」
...艦隊が行く先々の遠い港へ...
薄田泣菫 「茶話」
...行く先々に勇敢な彼等のための天地が開けて行きそうな気がする...
寺田寅彦 「札幌まで」
...先々もこのままでよろしいな」「はい」わしは...
富田常雄 「面」
...引越して行く先々へ跟(つ)いて來るから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先々代の遺言期間満了まで借金できないが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...先々の道ではどうしてもゼーロンの従順な力を借りなければならぬことを思って私は鞍から降りて成るべく静かな独(ひと)り歩きを試みせしめた...
牧野信一 「ゼーロン」
...先々代より……をといふ順序の偶数率をもつて遺伝さるといふゴルトンの法則や...
牧野信一 「剥製」
...明治三十二年十二月号「文芸倶楽部」には先々代小勝(この間の人のように三升家(みますや)ではなく...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...私はその頃好きでもあり別懇でもあった先々代林家正蔵に頼んで...
正岡容 「わが寄席青春録」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...趙融の行く先々をふさいだので...
吉川英治 「三国志」
...元成どののお邪(さまた)げとは、どんな御仔細なのですか」「申せば、長くなりますが、覚えもない嫌疑をかけられ、行く先々で、六波羅の放免(密偵)に、つき纒(まと)われている因果者の夫婦(ふたり)なので」「そんな仔細なら、ご心配ありませんよ...
吉川英治 「私本太平記」
...行く先々の掟(おきて)には素直に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...諸国行く先々で聞かぬ所はない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...歩く先々で踵の所からそれのうなり声がするのを聞きました...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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