...兇猛なライオンが獲物を狙っている...
...彼女は兇猛な性格で、怒ると怖い...
...その事件は兇猛な犯人によって引き起こされた...
...この地域には兇猛な風が吹くことが多い...
...野生の兇猛な獣から身を守るために銃を持っていた...
...最も兇猛(きょうもう)な種属であると云う...
芥川龍之介 「白」
...極悪兇猛の鬼物ならんか...
芥川龍之介 「るしへる」
...我国で屡々記録されるこの非文明で兇猛な行動の例証には...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...お前達はその兇猛な御馳走のたべぶりを見る事が出来るだらう...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...アビシニアかアシャンティーにふさわしい狂暴な残忍さと兇猛さとをもってテムプル関門(バー)の上に曝されている首★に...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...ついで三度――兇猛な声で――『芳一』芳一は石のように静かにしていた――すると苦情を云うような声で――『返事がない!――これはいかん!……奴...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「耳無芳一の話」
...ミノトール(牛頭人身)やサントール(人頭馬身)が兇猛な怪物であるに反し...
豊島与志雄 「「沈黙」の話」
...兇猛な獣の眼のように光った眼であったが...
直木三十五 「南国太平記」
...華麗、陰惨、明快、幽邃(ゆうすい)、重厚、深遠、平和、兇猛……、山の美は選ぶ人の心により各様である...
松濤明 「山想う心」
...どんなに野蛮兇猛であるかを十分理解せず...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...そういう兇猛な雰囲気のなかで...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...バックの潜在していた兇猛の最後の名残りを喚びさました...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...それは即ち彼の兇猛なことを説明するものであつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...ドンナに兇猛な囚人でも...
夢野久作 「近世快人伝」
...そこに兇猛な影が群れをなし刃(やいば)を植えて待たれるよりも...
吉川英治 「江戸三国志」
...行えばその兇猛をかえりみぬ彼の性情を知っているし...
吉川英治 「大岡越前」
...面倒くせえ」本来の兇猛性がついにかれの中で克(か)ってしまったものとみえる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...それに土匪は、兇猛ではあるが、武器の統一も、訓練もないので――これを一乗寺(いちじょうじ)下(さが)り松(まつ)の決戦の時から思うと――武蔵はまだ生死の境にふみこんでいる心地はしなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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