...彼は兇悪な表情でこちらを睨みつけた...
...兇悪な事件が起こったとの報道が流れた...
...突然兇悪な犬に襲われた...
...彼の犯罪は兇悪極まりなかった...
...兇悪な空気が漂っていた会議は、緊張感が高かった...
...花田の表情は何か兇悪に見えたが...
梅崎春生 「日の果て」
...兇悪無残(きょうあくむざん)なやりかたに...
海野十三 「少年探偵長」
...両端を人相の兇悪な大の男に挟まれてゐることもあつた...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...兇悪な顔にさえ見えて来た...
太宰治 「火の鳥」
...更に私はこの者の市俄古(シカゴ)での兇悪振りを知っているだけに...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...その兇悪な真赤な顔は...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...髯の伸びかかった兇悪な方の顔付で...
豊島与志雄 「黒点」
...天下の人心日に日に兇悪となり富貴を羨み革命の乱を好むものゝ如し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...兇悪な大蜥蜴(とかげ)...
中島敦 「南島譚」
...世の中はいよいよ兇悪な貌を露出している頃であった...
原民喜 「翳」
...ペターセン自動小銃を持った十人ないし二十人の兇悪なる追跡者が...
久生十蘭 「地底獣国」
...この兇悪な動物は...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...ふえろうにあうす(7)に相違ない――懈怠ニシテ然モ兇悪ナル旅行者の烙印をおさなければならなかつたのだ...
牧野信一 「風流旅行」
...共産党に関係のある兇悪な犯罪事件のように挑発され...
宮本百合子 「権力の悲劇」
...兇悪な奴でも不意打にコレ程深くは刺し得ない筈だよ...
夢野久作 「二重心臓」
...兇悪な――上ずった眼でもしているかと想像していた主水は...
吉川英治 「鬼」
...その目標が高貴なお人であればあるほど日ごろ眠らせていた貪欲と兇悪をふるい立たせてくるのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...天下に隠れもない兇悪な大盗で...
吉川英治 「親鸞」
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