...そして二十日過になると、赤痢の方はもう殆んど癒つたが、體が極度に衰弱してゐるところへ、肺炎が兆した...
石川啄木 「鳥影」
...二個の包丁の食卓上に相交わり十字形をなすを不吉の兆しとし...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...将来美人画に進もうという兆しがそのころからあったとみえて...
上村松園 「あのころ」
...よくない兆しだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...さすがに夕近い空には春の兆しの色が見えていた...
中谷宇吉郎 「荒野の冬」
...それはいい兆しなのか...
久生十蘭 「ノア」
...そのような何かの直感的確実性の兆しは何も発見されない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...何とはない兆しがな...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...好ましくない兆しがある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...まだ恐怖や混乱の兆しはない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の川」
...ニタの目の奥にやったという兆しが見えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...ロスベリーで過熱の兆しがあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...ユーストン駅の近くで始めて抵抗の兆しに遭遇した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
......
三好達治 「一點鐘」
...あきらかに回復の兆しをみせはじめているのに...
山川方夫 「愛のごとく」
...兵馬は遠征の疲労と退屈を兆していた...
吉川英治 「三国志」
...隆昌の兆しを示している...
吉川英治 「随筆 新平家」
...大乱の兆しもみえまする」「どうして...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??