...自分の心は充溢し難い事と凝集し難い事とを特色とする心である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...充溢せる光に在つては...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...店内に充溢するに...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...胸は感謝の情に充溢(いつぱい)になつてゐて...
石川啄木 「鳥影」
......
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...新約聖書全体が同じ思想を以て充溢(みちあふ)れて居る...
内村鑑三 「聖書の読方」
...日々死に面する如き迫害にありて生命と勇気に充溢(じゅういつ)しているその心理状態は...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...殺気がみるみるその街道に充溢して...
中里介山 「大菩薩峠」
...現今犧牲の精神は印度の大氣に充溢してゐる...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「スワデシの誓」
...例せば雄鶏が勝気充溢して闘いに掛かるごとく...
南方熊楠 「十二支考」
...生命力の過剰と充溢から生まれる...
三好十郎 「恐怖の季節」
...軍備の充溢(じゅういつ)...
吉川英治 「三国志」
...踵(かかと)にまで充溢(じゅういつ)していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...僕にとつては全く楽しさに充溢した日々である...
淀野隆三 「思ひ出づるまゝに」
...しかも熱に浮かされた自分にはその空虚が充溢に見えるのである...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...また女体に現われた若々しい生の緊張や豊かな生の充溢に注目して...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...内部の充溢を投与しようとするのでなく...
和辻哲郎 「創作の心理について」
...真の充溢を貧弱と感じた...
和辻哲郎 「転向」
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