...根の深い木には生気が充実している...
高浜虚子 「俳句への道」
...白いがらん洞を包むまわりの闇が何かしっかりと充実しているからだ...
高見順 「いやな感じ」
...何か充実している感じである...
太宰治 「散華」
...はちきれんばかりに充実している或るものが内にあって...
津田左右吉 「芸術と国民性」
...心がにぎやかでいっぱいに充実している人には...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...それで手足の指などは自分のからだの一部とは思われないように冷え凍えてこちこちしている代わりに頭の中などはいいかげんにあたたかいものがよい程度に充実しているような気がしている...
寺田寅彦 「春六題」
...私も気力はかなり充実しているつもりでいる...
外村繁 「日を愛しむ」
...生の力が充実している...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...精神が充実している時には...
中里介山 「大菩薩峠」
...いずれこの中が何物かで充実している証拠なのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのうちでも権威ある学者によって書かれたもので内容が殊に充実している記事...
中谷宇吉郎 「牧野伸顕伯の思い出」
...若さの内部に充実している...
火野葦平 「花と龍」
...真に天真なものの厳粛さも何とあらゆる曲折のうちに充実していることでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自分の生活よりは意義があり充実しているように考えたからだ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「五分も引かぬ」「理が非でも勝つ」という意志が鼻っ柱に充実している場合を指す事は明らかであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...この国の軍備の充実している有様は宣伝のみではないのであろう...
横光利一 「欧洲紀行」
...わざと敵の充実している正面に当ると見せ...
吉川英治 「三国志」
...充実している国もあるし...
吉川英治 「新書太閤記」
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