...片手に充ちるほどしかない...
鈴木三重吉 「千鳥」
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高村光太郎 「智恵子抄」
...いつも名状の出来ないような敬虔と哀愁の心持が胸に充ちるのを覚える...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...行燈(あんどん)の光が家の中へ充ちると共に...
直木三十五 「南国太平記」
...雲はさわやかな雨に充ちるときに沈降する...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...私はいよいよ心に充ちるものを感じた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...*心に 満ち充ちる愛も金がないので 表し得ない時のあるのを又その時の如何に多いかを此頃知り憂いを覚ゆ...
宮本百合子 「五月の空」
...素朴なよろこびと信頼とに充ちる状態で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...君の息はいまに百倍の力に充ちるだろう...
百田宗治 「労働の精神」
...その時こそ美に充ちる地上の王国が目前に現れるであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...今なお生気に充ちる...
柳宗悦 「工藝の道」
...座右に置くものとしては一層の親しさや潤いに充ちる...
柳宗悦 「工藝の道」
...ましてそれ等に拮抗し得る力と深さとに充ちるものは稀だと云はねばならぬ...
柳宗悦 「雑器の美」
...酒の香ひに充ちる新春だ...
吉川英治 「折々の記」
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