...先(せん)にはまるで兄弟のようにしていたじゃないか...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...身分地位のまるっきり違った今日でも真の兄弟のように呼びかけたり...
海野十三 「振動魔」
...それはごく親しい兄弟のようにしている友人でなければ判らないことであった...
田中貢太郎 「青い紐」
...日頃から朋輩の多い中でも兄弟のように契っていたものを...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...柿の木でも兄弟のように思うとったんじゃろな...
壺井栄 「柿の木のある家」
...兄弟のように親しく思われた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おれだって親身の兄弟のように愛していたからな...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...二人は真の兄弟のように...
浜尾四郎 「正義」
...俺たちは兄弟のように進んで行く...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...これによってこれを観ればウバ彼岸とシダレザクラとは全く兄弟のように縁の近いものである...
牧野富太郎 「植物記」
...しぜんとかれを兄弟のように思っていた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...子どもたちには兄弟のようにあつかわれながら...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...曾我兄弟のように子供のよく知っている絵もあったので...
柳田国男 「故郷七十年」
...兄弟のように仲の良いあっしがさそっても...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...親子というよりも親友か兄弟のように感じさせるようであった...
山本周五郎 「季節のない街」
...殊に同船で来た客は悪者であろうと何んであろうと兄弟のように見え...
横光利一 「旅愁」
...徐庶と私とは兄弟のようにしていたものです...
吉川英治 「三国志」
...私とも兄弟のようにしていました」「ご辺は彼に信用があるか」「もちろん彼は信じていてくれると思いますが」「では……」と...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索