...ご同腹(どうふく)のお兄上をお攻めになっては人が笑(わら)います...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...いつまでも、兄上を、部屋住にしておくから、いろいろ不祥のことが起るのじゃ」久光は、独り言のように叫んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...運の悪いお人だ」「兄上のことを御承知か」「はあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...それがためにわしは江戸を抜け出して兄上の仇討(あだうち)に出て来たのだものを」「お前様が仇討に――誰を敵(かたき)にお討ちなさるだ」「机竜之助を」「机竜之助様を?」与八が振向いた時...
中里介山 「大菩薩峠」
...「兄上、それはあんまり、――親同士の怨を忘れ、井上流の大筒と、稲富流の焔硝を併せて、天下の為五貫目玉五十丁撃の大業成就の為、井上様の伝書を奪い取れ、――井上様の火薬は五十丁撃の力は無いが、正面からかけ合っては、稲富流と力を協せるとは言うまい――と仰しゃった兄上のお言葉を誠と思い、恥を忍んで、井上様から伝書を盗み取りました」繁代の顔――汗と涙に燻蒸して秋の陽に咲いたよう...
野村胡堂 「江戸の火術」
...兄上玄蕃(げんば)様御手討になった上は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...台察児(タイチャル)兄上...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...「花田の兄さんがやったんだそうですよ」「兄上がどうしたって」「こうなんです...
山本周五郎 「風流太平記」
...「兄上ッ」いきなり袖に縋ってしまった...
吉川英治 「剣難女難」
...新九郎、兄が成敗いたしてくれるゆえ観念いたせ」「あ、兄上、しばらくご猶予下さいませ……」「だまれ、未練な奴めが」振りほどかれて、足許へ伏しくずれる新九郎...
吉川英治 「剣難女難」
...兄上っ……」唯、何度か呼び、何度か残月に哭(な)いた...
吉川英治 「剣の四君子」
...けれど、義と情とが人倫の全部ではありません、忠、孝、このふたつは、より重いかと存ぜられます」「もとより、忠、孝、義のひとつを欠いても、完(まった)き人臣の道とはいえないが、兄弟一体となって和すは、そもそも、孝であり、また忠節の本ではないか」「否とよ、兄上...
吉川英治 「三国志」
...――で俄に、兄上へも、媚態をよせて来たのです...
吉川英治 「私本太平記」
...「兄上はどこにおられる?」「はっ...
吉川英治 「私本太平記」
...幼顔(おさながお)に返って見ゆる」「兄上さま...
吉川英治 「私本太平記」
...兄上がお待ちしておいでになる...
吉川英治 「私本太平記」
...必ず兄上にも思い出して下さるであろう」と...
吉川英治 「源頼朝」
...芋(いも)や串肉(くしにく)を焼くようにしておけ」「誰が召上がるんで」「兄上だ」「十兵衛様ですか...
吉川英治 「柳生月影抄」
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