...むつまじい新婚の夫婦と云うよりも無邪気な兄と妹が戯れているようであった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...四 紅雀年を取った独身の兄と妹が孤児院の女の児を引取って育てる...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...兄と妹とがいっしょに寝る短編を読んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「あんな男を家に入れるなんて! そしてそれを自分の近くに寝かすなんて! まあ盗まれただけで済んだのが仕合わせというものだ! ほんとに考えてみると身震いがする!」兄と妹とが食卓から立ち上がろうとする時に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...日本と云ふ處は嘗て高等學校の學生中に兄と妹との並んで散歩したものを曲解して此に鐵拳制裁を加へた程の野蠻國である...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...私は兄と妹(いもと)に電報を打つ用意をした...
夏目漱石 「こころ」
...とうとう兄と妹(いもと)に電報を打った...
夏目漱石 「こころ」
...我々の見解と対照的に兄と妹のあいだの結婚は推奨され...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...兄と妹と入れ替るわけだな」「早く言へばその通りで」「それが妙なことかえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こちらの岸には長兄と妹とそれから近所の見知つた顔が二つ三つ見受けられたが...
原民喜 「夏の花」
...しっとりとしたこの部屋のなかで繰り返される兄と妹のやさしげな日常が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...この兄と妹は父と娘の如くに睦じく共棲しなけれぱならぬ1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...まともな心持の若いものはかえって兄と妹とのグループをごっちゃにして外で遊ぶというようなことはしないらしい...
宮本百合子 「異性の友情」
...兄と妹とが愛し合うということは...
森本薫 「華々しき一族」
...兄と妹であるのに...
山本周五郎 「花も刀も」
...彼には兄と妹とが一人づゝあつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...ツイ縁側のさきを流れてゐる溪川の音とに耳を澄ましてゐるところへぐしよ濡れになつて十二と八歳の兄と妹とが歸つて來た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...ツイ縁側のさきを流れている渓川の音とに耳を澄ましているところへぐしょ濡れになって十二と八歳の兄と妹とが帰って来た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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