...――義兄さんは高射砲隊長だから...
海野十三 「空襲警報」
...兄ちゃんは、あの部屋で、博士となにをしていらしたの」「人造人間(ロボット)エフ氏という骨組だけしかできていない人造人間があるんだよ...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...右のが兄さんの谷山二郎(じろう)君だ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...「兄弟たち、アジア州でわたしたちが被った苦難について、ぜひ知っていてほしい...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...妹はこの兄の志の徹る日を援けるかの如く会社の勤めに通うていた...
鷹野つぎ 「窓」
...兄さん……」気がつくと...
徳永直 「冬枯れ」
...(でも、父が、殺された上は)そう思って、萎えてくる心を励ましてみても、父が、兄が、何故あんなに、敵党の人々を憎むのか?――お由羅でも、斉興でも、調所でも、いい人だのに――と、深雪は、男のように、心の底から、憤りを、これらの人々に感じることが出来なかった...
直木三十五 「南国太平記」
...兄いが儲からねえ方の座頭(ざがしら)だ」「そりゃそうよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄は寝転(ねころ)びながら話をした...
夏目漱石 「行人」
...兄も「どうでも」と云ったが...
夏目漱石 「行人」
...兄は日本じゅうでいちばんいい人に違いないという結論であった...
夏目漱石 「三四郎」
...それに兄(にい)さんは貴方(あなた)より餘(よ)つ程(ほど)無精(ぶしやう)ね」小六(ころく)は何(なん)にも答(こた)へなかつた...
夏目漱石 「門」
...「だがこの人は私の息子だ、私達の子供だ、お前の兄弟だ、お前の救い主だ」ゴリオ爺さんが叫んだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「兄さんとはご一緒しませんでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...するとかよは立って来て、「兄(あい)な、兄なの木ペンはきのう小屋でなくしてしまったけなあ...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...第七第八の「玄間兄弟」は屈平(くつへい)を学んだ人の二子であらうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...お兄さんの方が妾に似ているのかしら……...
森本薫 「華々しき一族」
...* 自然が与える友交とは親子兄弟間の親しみ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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