...弟が内務大臣をして兄は田舍の郡長をしてゐた人さへある...
石川啄木 「足跡」
...『此畜生! 親や兄の眼を晦まして...
石川啄木 「鳥影」
...「兄弟たち、アジア州でわたしたちが被った苦難について、ぜひ知っていてほしい...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...親兄弟にも言わぬ大事のことがらを申し述べて...
太宰治 「虚構の春」
...兄さんと銀座へ散歩に出て...
太宰治 「正義と微笑」
...「お兄さんは私のために死んじゃった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...一度彼女は雪子が義兄の辰雄を掴(つか)まえてこんな工合に攻め立てるのを見たことがあったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...日頃から朋輩の多い中でも兄弟のように契っていたものを...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...なにしろ貴兄が特異で在ることと...
中原中也 「高橋新吉論」
...詳しく訊くと、巴屋の若旦那重三郎は、和泉屋の娘お照と許婚(いひなづけ)の間柄であつたのを、和泉屋の主人、即ちお今の兄で、お照の父親の平左衞門が、金に困つて鍵屋の世話になり、それから義理に絡まれて、望まれるまゝに、娘のお照を半次郎の嫁にすることを承知したといふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兄の左に少女がじつと立つて居る...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...彼の父、彼の母、彼の兄弟、彼の姉妹、彼の叔母、彼等全部の分を合わせても、月に二〇〇フランも使っていなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いまでは兄が家を継ぎ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...ふた親や兄の温かい愛につつまれて...
山本周五郎 「日本婦道記」
...兄妹のやうな接吻はしたが...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...翌(あく)る朝になってみると、兄は、自分のそばに法衣(ころも)も解かずに寝ていた...
吉川英治 「親鸞」
...中国とは正に弟(てい)たり難し兄(けい)たり難しといってよいかもしれない...
吉川英治 「人間山水図巻」
...お蔦は、蚊(か)いぶしを、床のわきにおいて、「土肥さんは、召飲(あが)れないのでしょう」「どうも、一向」「お気の毒ですよ、兄さん、はやく、あの品物を、返して上げてください」と、健吉へ、縋(すが)った...
吉川英治 「松のや露八」
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