...たった一人の兄は...
芥川龍之介 「偸盗」
...あれは兄貴のところに泊つてるんだから...
鈴木三重吉 「桑の実」
...大納言殿(宗盛)は兄の内府にも似ず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...結婚する!」「あの女(ひと)は兄さんといっしょになどなりませんよ」「ならんとも...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...兄が優しく清らかな声で膝の上なる書物を読む...
夏目漱石 「倫敦塔」
...――兄妹二人の命で濟めば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それ一人でも私ども兄妹の手にあまります」「――」「伊八は私共を見つけると――おや榮屋の伜(せがれ)と娘ですぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...兄さんは兄さんは兄さんは……無理に殺しに連れてかれる人もないわ...
広津柳浪 「昇降場」
...妻子が念じて観音の助けで人間になり戻り二兄を滅ぼし繁盛した...
南方熊楠 「十二支考」
...兄き?仙太 お別れだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...兄榛軒の余沢を受けて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...兄は、その時分より前から桂園派の歌よみだったようにいわれているが、じつはそうではなかったと思えるフシがある...
柳田国男 「故郷七十年」
...親子兄弟が一年に一ぺんずつ会う約束をしている...
柳田国男 「故郷七十年」
...父や兄が話すのを聞くこともあるし...
山本周五郎 「末っ子」
...医業を以て聞こえている前医師会理事故権藤寿三郎氏(現病院長健児氏令兄)は梅津只圓翁の係医として翁の臨終まで診察した人であるが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...力と頼む御曹子の兄哥(あにき)――即ち春日新九郎であった...
吉川英治 「剣難女難」
...兄上のお出で合せをお待ちしよう」と...
吉川英治 「私本太平記」
...兄弟を庫(くら)の中に匿(かくま)い...
吉川英治 「源頼朝」
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