...此顯家卿については舞御覽記と云ふものに元徳三年(元弘元年)其宰相中將たりし頃蘭陵王を舞しときの樣を叙して「夕づく日のかげ花の木の間にうつろひて...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...元弘の安養の宮ましたりし御寺の檐に葺く菖蒲かな作者は読史家としても一隻眼を具へてゐて特に国史は大方誦じてゐた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...元弘は後醍醐天皇の年号であるから安養の宮はその皇女でもあらうか...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...あッぱれ世を元弘の昔に復(かえ)す忠義の中に入ろうとて...
山田美妙 「武蔵野」
...遠く元弘三年の昔...
夢野久作 「近世快人伝」
...元弘の年、廷尉正成のおこす所にして、南河内十七城の根城(ねじろ)となす...
吉川英治 「私本太平記」
...元弘二年六月十九日と...
吉川英治 「私本太平記」
...元弘三年正慶二年(北方)と...
吉川英治 「私本太平記」
...元弘頃の古い謡(うた)ではない...
吉川英治 「私本太平記」
...ことし元弘三年は...
吉川英治 「私本太平記」
...そのとし元弘三年三月十三日のことだった...
吉川英治 「私本太平記」
...かつての元弘の年...
吉川英治 「私本太平記」
...元弘(げんこう)の年...
吉川英治 「私本太平記」
...元弘(げんこう)の若公卿が説いていたような高い理念を...
吉川英治 「私本太平記」
...われらには一こう合点(がてん)が相なりません!去(い)んぬる元弘(げんこう)の年の初め...
吉川英治 「私本太平記」
...ふるさとはこよひかぎりの命とも知らでや人のわれを待つらむ元弘の忠臣菊池武時(たけとき)が...
吉川英治 「新書太閤記」
...元弘の年、後醍醐の輦輿(れんよ)が通った姫路、杉坂、津山などの中国地方は、以前、宮本武蔵を書いていたころ、英田川(あいだがわ)を中心に、かなり歩いた...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...いま小説に取上げている歴史上の――つまり元弘三年五月中の――出来事を年表にして次に掲(かか)げておくことにした...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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