...眼元口元の凜々(りゝ)しい顔に子供らしい怒りを含んで...
谷崎潤一郎 「少年」
...それから今朝「精神的に接するわ」と言った、あの時のこと、その他折によって、種々(いろいろ)に変って、此方(こちら)の眼に映った眉毛、目元口付、むっちりとした白い掌先(てさき)、くゝれの出来た手首などが明歴(ありあり)と浮き上って忘れられない...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...目元口元のたしかな色の白い彼れの容姿は頗る見物人の目を惹いた...
長塚節 「撃劍興行」
...水際立った眼元口元も土佐絵の中から脱け出したよう...
夢野久作 「名娼満月」
...夜ごと夜ごと和井元口(わいもとぐち)の附近に...
吉川英治 「新書太閤記」
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