...漫然と元兇を尋ねたところで多分無駄骨(むだぼね)に終るだろう...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...元兇を逸する様な結果になるまいものでもない...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...老人を不幸に陥(おとしい)れた元兇(げんきょう)は自分であり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...パリス(アレクサンドロス)ヘレネーを誘拐せる元兇...
土井晩翠 「「イーリアス」例言」
...此奴が元兇としても...
直木三十五 「南国太平記」
...「久光を斬って、何んになるか? 久光公を、根元の、元兇のと、久光公が、斉彬公を呪咀しておられるとでも申すのか...
直木三十五 「南国太平記」
...動揺させる元兇だ」「馬鹿っ...
直木三十五 「南国太平記」
...久光を元兇として...
直木三十五 「南国太平記」
...殺人業の元兇などとホザく奴の口の端(は)を裂いてやりたい...
中里介山 「大菩薩峠」
...一方に於ていよいよ野良猫の元兇退治の時が来た...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...立て 立て」余す元兇(げんきょう)その日の午過ぎには...
吉川英治 「大岡越前」
...その元兇を召捕って...
吉川英治 「大岡越前」
...将軍家こそ罪悪の元兇であるといわれたとき...
吉川英治 「大岡越前」
...――奉行、吉宗に、たとえ一ときでも、縄を打て、正に、将軍家なるものは、罪の元兇だ...
吉川英治 「大岡越前」
...討幕の元兇とあって佐渡ヶ島で斬られ...
吉川英治 「私本太平記」
...こんどの事件を醸(かも)し出した元兇であったはずの者だった...
吉川英治 「私本太平記」
...手段をえらばぬ元兇(げんきょう)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...しかし、あの大叔父こそは、いちばんの怪物であり、元兇であると、将門は観ている...
吉川英治 「平の将門」
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