...◇私は元来小説よりも...
淡島寒月 「明治十年前後」
...その当時大臣級で今は元老であるところの林蔵...
石川欣一 「可愛い山」
...人間は喜ぶと身体にも張りが出て来ると見て、にわかに、元気になって、カメラ片手にスリバチ山に這い登り、頂上の岩場で、グラマーたちに、盛んに自分の写真を撮らせていた...
梅崎春生 「八ガ岳に追いかえされる」
...漸々(ぜんぜん)話し込んでみると元来傾向が同じであったものだから犬猿どころか存外(ぞんがい)話が合うので...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...元来滝とは奔湍(ほんたん)の意であって瀑布の義がない...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...新智識を以て片端から論敵を説破なされた御元気は...
太宰治 「右大臣実朝」
...旧藩士と称する者が太夫元に面会を申し込み...
太宰治 「惜別」
...「路(みち)が判らなくて困ってるのですが」女の口元が笑うようになって見えた...
田中貢太郎 「青い紐」
...延長は次元(Dimension)と連続と長さの三つの分から成り立っているのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...そこでは元来観察が(タレスの天体観測の如き)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...實は細川勝元が何かの時に自分の都合のために臨時行幸を仰いで取り込めておいたのであります...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...ほとほと見る元気もありませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...「しばらく御待ち下さいまし」芝居の御腰元の外には見たこともないような...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ソレ一(ひ)の二(ふ)の三(み)」バチンバチンと元結(もとゆい)を剪(き)った...
正岡容 「寄席」
...すぐ老中の秋元但馬守が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そしてこの元禄の世のような...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...きりッと蕾(つぼ)んだ口元も...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...武蔵どのの身は元より冤罪(むじつ)の禍(わざわ)い...
吉川英治 「宮本武蔵」
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