...元来(がんらい)が自然科学に多大の興味を寄せていた人でもあっただけに...
石原純 「ラヴォアジエ」
...元来た扉(ドア)から出ていってしまった...
海野十三 「独本土上陸作戦」
...けれども、当時、将軍家に対する御ところ内外の誤解は甚しく、建保四年の九月に、広元入道さまは、しさいらしく将軍家に御諫言を試み、かへつて大いに恥をおかきになつたなどといふ事もございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...この還元によって得られるものは本質である――形相的還元...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...いちばん感心することは、単に魚の種類が多いとか、珍稀なものがいるとかいうことではなく、どの魚も、非常に元気で、魚体がきれいな点である...
中谷宇吉郎 「異魚」
...このあいだ国元(くにもと)へ三十円の不足を請求した...
夏目漱石 「三四郎」
...足元から鳥が立つように発進命令が出てトラックで桟橋へ行き...
久生十蘭 「ノア」
...でも確実なのはこの記事が元凶だよ」「そうね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...古語は元禄時代にありて芭蕉一派が常語との調和を試み十分に成功したる者...
正岡子規 「俳人蕪村」
...山に行くには元手がいる...
松濤明 「山想う心」
...傷は負っていないらしく比較的元気である...
三好十郎 「斬られの仙太」
...後また幾(いくばく)ならずして元城内(もとじょうない)五十七番地に移った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼らは我々の間にあるこのさかんな元気が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...元来昔話の真実性などは...
柳田国男 「海上の道」
...「じゃああたしいって来ます」「私は眠るからゆっくりしておいで」「はい」おしのは元気に頷いた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...すでに、野槍の穂さきは血糊(のり)をなめ、足元には、ひとつの死骸が草をつかんでうツ伏(ぶ)している...
吉川英治 「江戸三国志」
...元祿のこの一事件ばかりでなく...
吉川英治 「折々の記」
...元来そういう大望を抱いていなかった自分であることも誰よりも自分が知っている...
吉川英治 「新書太閤記」
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