...元よりわざわざ云う必要もない...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...現在の公衆は元より云ふを待たない...
芥川龍之介 「後世」
...昭和二四・三元素智恵子智恵子はすでに元素にかへつた...
高村光太郎 「智恵子抄」
...ここに待っていなさるがいい」元振は次の室へ往って料理の卓に向い...
田中貢太郎 「殺神記」
...元どほりの人間の足になつてゐました...
豊島与志雄 「悪魔の宝」
...朝鮮の上古の傳説では自分の國の元祖を「沸流(ふる)」といふ者だと考へる系統と...
内藤湖南 「近畿地方に於ける神社」
...元祖宗十郎ら出(い)で...
永井荷風 「江戸芸術論」
...すべて元来私の所有ではなかった...
永井隆 「この子を残して」
...皆な揃つて早朝に起きて元日のやうに祝儀を述べた...
牧野信一 「熱海へ」
...元来プッチーニは指揮があんまり上手でなく...
三浦環 「お蝶夫人」
...当時の大官連は宴席の余興に長唄や清元を聴かせても...
山本笑月 「明治世相百話」
...この通り謝罪(ことわり)云うけに……」元来が温厚な仁三郎は...
夢野久作 「近世快人伝」
...」と吠(ほ)えながら女の子の足元へ突進した...
横光利一 「赤い着物」
...年よりはるかに若く見え元気だった...
横光利一 「旅愁」
...彼もまた元気づいた声になった...
横光利一 「旅愁」
...卯木(うつぎ)と元成の夫妻へも...
吉川英治 「私本太平記」
...しかし、それにせよ、谷忠兵衛の諫言(かんげん)は、元親にとって、慮外(りょがい)なる暴言としか、聞えなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...暴動が起らないのは、暴動を起すほどな数がみな、飢え臥しているからで、元気な者は、群盗と化し、夜々の洛内を、荒し廻った...
吉川英治 「平の将門」
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