...子爵と明子とが伉儷(かうれい)を完(まつた)うせんは...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...之(これ)はどうしても帳中に伉儷(かうれい)の契淺からぬ相思の人の床が無ければならぬと「こよなきあそび」即(すなわ)ち藝術の方面から推察するところ...
ステファンヌ・マラルメ Stephane Mallarme 上田敏訳 「薄紗の帳」
...半生にして伉儷を喪ひ...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...エリザ王朝の駢儷體とも稱すべきものである...
坪内逍遙 「ロミオとヂュリエット」
...*愛女を與へ伉儷の契を結ぶ間もあらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...父の定めた伉儷(こうれい)が成立してみれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...その代り『伉儷(かうれい)得難かるべし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そこには老来伉儷相和するの意が寓されていることを知るのである...
藤島武二 「画室の言葉」
...然るに伉儷(こうれい)をなしてから見ると...
森鴎外 「渋江抽斎」
...こちら向け春日軒の褄なる蝉燈籠(とうろう)の蝉の羽くらき若葉蔭まだ角も出ぬ小牡鹿(さをしか)に驚かされし儷人(よきひと)よ苔緑なる石の上に右手なる菓子を投げたまへ戀はせじものふたゝびは君が袂もひかざらむ夕眉をひらいて歸れとや君...
横瀬夜雨 「花守」
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