...外山(とやま)博士一流の「死地に乗入る六百騎」的の書生節(しょせいぶし)とは違って優艶富麗の七五調を聯(なら)べた歌らしい歌であったが...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...四歳の頃より舞(まい)を習いけるに挙措(きょそ)進退の法自(おのずか)ら備わりてさす手ひく手の優艶(ゆうえん)なること舞妓(まいこ)も及ばぬほどなりければ...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...コロムビアのロンのも女らしい優艶(ゆうえん)さがあって良いと言われている(J七八三二―五)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「ピアノ四重奏曲=第二番イ長調(作品二六)」はさらに優艶(ゆうえん)で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...「お江戸ファンタジー」の持つ華麗にして優艶な江戸情緒――それは歓楽極まって哀愁生ずるといった...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...優艶(ゆうえん)...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...骨肉を屠つた人々の中にも優艶なる詞藻のあつた輩も少くない...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...「優艶天地を撼(うご)かす」といふ語少(ち)と変な語なれども...
正岡子規 「人々に答ふ」
...優艶な肉体でも剛強な肉体でも現わし得るのである...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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