...却って秀次の性情の優美な方面を説くのである...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...この若くって優美な...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...そういう優美な服装で職を司ったものである...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...いふまでもなくこれらのすべてが優美な垂纓の微かにゆらめく背を參列者に向けて...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...あるいは優美な生活を更に洗練されたものにするための必須アイテムの購入といったやむを得ない金の必要に迫られた時...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それはこの優美な貴婦人の最後の粋を極めた心遣いだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あんなに優美な夫人の財布の中には七〇フランがあった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...とても芸術的で優美な内装だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...あの優美な自制を...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...女の子の遊び事にしても玉子を孵化(かえ)して雛にしたり雛を育てて大きくしたりする事は高尚(こうしょう)優美な楽(たのし)みを与えて自然と科学上の智識を覚えさせるようになります...
村井弦斎 「食道楽」
...主人の言葉どおりに庭の作り一つをいってもここは優美な山荘であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...優美な声で歌っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...優美な香を豊かに持たせたものであると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その優美な清(すず)しい目...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...小高い所から見下ろすと優美なる砂上の画であった...
柳田国男 「雪国の春」
...けれどもその容色に相応(ふさわ)しい優美な口調ではあった...
夢野久作 「暗黒公使」
...今なお朗らかな優美な調和を保っている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...背後に山を負うていかにもしっくりとこの庭にハマっている優美な形の本堂も...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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