...優美なきらめき烏帽子(ゑぼし)の下には...
芥川龍之介 「好色」
...いや、名高い庭師の造つた、優美な昔の趣は、殆(ほとんど)何処にも見えなかつた...
芥川龍之介 「庭」
...都会の少女達の優美な肉体が見られる訳ではなく...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...瑰麗優美なる浦島説話なり...
高木敏雄 「比較神話学」
...頗(すこぶ)る優美な女がいた...
橘外男 「雷嫌いの話」
...男らしく引き締った中に優美な線が隠されていて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...優美なことといったら! おまえ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...頭(かしら)円(まる)くして形優美なるタボルの山も東に近く見ゆ...
徳冨蘆花 「馬上三日の記」
...両方に広く離れた眼、鋭い眼つき、曲がった鼻、厚い唇(くちびる)、ヴァン・ダイク風に先とがりに刈り込んだ金褐色(きんかっしょく)の髯(ひげ)、よく似合ってる早老の禿(は)げかかりの頭、舌ったるい言葉つき、優美な物腰、いつも揉(も)み手をしてる細い柔らかい手、をもっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...踊りも優美な品のいい踊りならずいぶん結構でござんすけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...優美な大和言葉の「調べ」になっている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...いふまでもなくこれらのすべてが優美な垂纓の微かにゆらめく背を參列者に向けて...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...パリで一番可愛くて一番優美な女性――それは彼が望む目的だった――をものに出来そうな結果に至っている...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...彼女の優美な姿を蔽うているほとんど唯一のものであるように見えた...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...優美な声で歌っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...小高い所から見下ろすと優美なる砂上の画であった...
柳田国男 「雪国の春」
...ひろくて長い優美な葉をつけ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...今なお朗らかな優美な調和を保っている...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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