...――しかも僕はルノアルに恋々(れんれん)の情を持つてゐるやうに文芸上の作品にも優美なものを愛してゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...優美な曲線を描いて飛んだ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...其誠に優美な調子とを聞き分くる事が出来るならば...
石川啄木 「葬列」
...右手寄りに枝ぶり優美な橄欖を並樹のように植えて――しかもそれだけは野生ではなく...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...優美な貴婦人が乗り込んで近くにすわると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ優美な婦人であるばかりでなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一等船客三十五名を収容できる優美な船だった...
服部之総 「黒船前後」
...艶の優美なのを指してみた...
北條民雄 「牧場の音楽師」
...皆に知らせなさい」優美な眉に皺(しわ)をよせて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...優美な方なのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この宮は以前噂(うわさ)に聞いていたよりも優美な女性らしいが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それらの高尚で優美なことを賞賛してもおりました...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その優美な清(すず)しい目...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...ひろくて長い優美な葉をつけ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ある恐怖に似た整然たる理智の尊厳優美な冷やかさが...
横光利一 「旅愁」
...唯(た)だ画題をマドンナに仮(か)つて崇高優美な人間を描き出した見識と筆力とに敬服した...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...静かに進んで来た伊木半七郎の優美な身なりが...
吉川英治 「新書太閤記」
...姿の優美なのにも似あわない不敵者だということは...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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