...若殿様の御(ご)気象の人に優れていらっしゃるのを...
芥川龍之介 「邪宗門」
...俺の頭が少し優れているというところから来ていると誰もが考えそうなことだが...
有島武郎 「星座」
...速力はルパンの車が最も優れている様に見えた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...斯(かく)の如く僕の公憤心?は幼にして衆に優れていたらしい...
辰野九紫 「青バスの女」
...特に優れて有力な理論的能力を必要とするであろう...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...恰もこういう否定の原理に立つ優れて弁証法的のものであることを注意すべきである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...白人が人種として本質的に優れているというような結論を平気で出しているようである...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...などについてのノイバーガーの記載は非常に優れている...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...作曲者が極めて優れていても...
信時潔 「歌詞とその曲」
...貴女のお人柄の優れていることをずっと話していたんです」彼の声が高くなった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...併しどんなに技倆が優れていたからって...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...蘇格蘭(スコットランド)流の救済という方法が決定的に優れていると云っている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...偉大な武将のもつすべての特質においてすばらしく優れていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...丁度少数の人間が優れても...
柳宗悦 「民藝四十年」
...若いし――縹緻(きりょう)は優れているし――それに世間摺(ず)れていないので...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...Z君はこの画だけが特に優れているのを不思議がって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...三月堂の良弁(ろうべん)が彫刻家としても優れていたという伝説などは...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...明らかに自分の方が強く優れている場合でも決して尊敬はされていなかった...
和辻哲郎 「自己の肯定と否定と」
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