...×愛を優しい力と見くびったところから生活の誤謬(ごびゅう)は始まる...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...しかしまた一面お優しいところもあって...
上村松園 「三人の師」
...悪人だがどこか優しいところがあるとみえて一仕事やるとね...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「深夜の客」
...優しい微笑を以つて自分を迎へて呉れた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...是非用心して病気に罹(かか)らないようになさいと優しい文句を数行(すぎょう)綴(つづ)った...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...しかし相手を怒(おこ)らせまいとする優しい態度はいつも変らなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...優しいというのは男に甘えることではない...
林芙美子 「平凡な女」
...優しい澄んだ声がして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...そこいらじゅうに青い生命が満ちていた、うつくしい綺麗な姿で、優しい眼をした、和らかく輝いている愛らしい人たちであった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...やはりそこにあふれているのは優しい暖かさよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...優しい目に男らしい権威がある...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「最終の午後」
...)この神聖な場所を籠めてくれる、優しい、薄暗い黄昏時(たそがれどき)よ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...女は優しい声をして云った...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...しなやかな優しい生物のように美しく見えて来る...
横光利一 「欧洲紀行」
...実に静かな優しい色を泛べているので...
横光利一 「旅愁」
...衣裳(いしやう)の好みや身体(からだ)の科(こなし)が此(この)種類の女としては水際だつて品(ひん)の好い物優しい所がある...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...一こう無口でぼくらにも優しい事だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...優しい小さな塔とお堂とがある...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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