...金と引換ならまだしも、無償(ただ)で、おれが金をかけて買つたものを取られてしまふのだ...
芥川多加志 「四人」
...もう少しでも違つた処があればそれは自分の無智をも序(ついで)に償ふつもりもあつたかもしれない...
伊藤野枝 「ウォーレン夫人とその娘」
...更に一千の鉤を作りて償えども許さず...
高木敏雄 「比較神話学」
......
高田力 「ベーシック英語」
...これを償わんため多くは筋目なきものの子を金銀の持参にめでて貰い...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...妻の肉体の歓喜という貴重な代償が得られるならば...
外村繁 「澪標」
...あの子に償いをせねばならぬ...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...何も結婚と称するものによって償う義務はない』と頭から決めてかかることである...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...空費された己の過去に對する補償であつた...
中島敦 「盈虚」
...今年はどうやら収支償えるかも知れぬ...
中島敦 「光と風と夢」
...此兄が自分の放蕩費を苦情も云はずに弁償して呉れた事があるんだから可笑しい...
夏目漱石 「それから」
...代償を払って譲り受けたのだから...
久生十蘭 「あなたも私も」
...必ずこれを償(つぐな)わざるべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その償金の出ずるところはかならず人民なり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...浪人は償却しおわると直ぐ転住して行衛(ゆくえ)知れず...
南方熊楠 「十二支考」
...云えない代償に津留は彼の胸に泣きながら凭(もた)れかかった...
山本周五郎 「思い違い物語」
...かなり償って呉れるものであった...
山本周五郎 「竹柏記」
...粗生生産物の価格を引上げることによって自身に補償し得ないのに比例して...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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