...しかしそこにも儕輩(さいはい)の嫉妬や彼の利益を失うまいとする彼自身の焦燥の念は絶えず彼を苦しめていた...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...儕輩の詩人皆多少憂愁の思想を具へたれど...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...儕輩(さいはい)の詩人皆多少憂愁の思想を具(そな)へたれど...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...斯かる氣質なれば時頼は自(おのづ)から儕輩(ひと/″\)に疎(うとん)ぜられ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...儕輩(さいはい)相※(あいせめ)ぐようなあさましい人間の寄り合いを尋ね歩いて...
寺田寅彦 「備忘録」
...これを好める儕輩は*眷屬あらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...*ユウポルボスは槍術に騎馬に奔馳に同齡の儕輩ひとしく凌ぐもの...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...内心伯の退隱を希望し居たる儕輩も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その儕輩(さいはい)よりも群を抜いていた...
直木三十五 「南国太平記」
...然(しか)し恁(か)うして儕輩(さいはい)のみが聚(あつ)まれば殆(ほと)んど別人(べつじん)である...
長塚節 「土」
...彼らの儕輩(せいはい)の中島元八がそれを裏付けていた...
本庄陸男 「石狩川」
...しかし此人はわたくし共青年を儕輩として遇し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...劍術は儕輩(せいはい)を拔いてゐて...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...剣術は儕輩(せいはい)を抜いていて...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...学殖儕輩(せいはい)を超(こ)え...
森鴎外 「渋江抽斎」
...多才能弁を以て儕輩(せいはい)に推されていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...目に丁字(ていじ)なき儕輩(せいはい)の忌む所となって...
森鴎外 「渋江抽斎」
...教育者の権威に煩わされなくなった時代には儕輩(さいはい)の愛校心を嘲り学問研究の熱心を軽蔑した...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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