...私の分を越えた僭越な独断が甚だ多いのは十分承知しており...
石原莞爾 「最終戦争論」
...それでも随分無遠慮に年長者のあなたに向つて甚だ僭越なことも書きましたが何卒あしからずおゆるし下さいまし...
伊藤野枝 「九州より」
...こんな人にどうしてこの作なんかゞ解らう? 私はこんな僭越な人はないとつく/″\思つた...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...そんな僭越な名目はつかえない...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...それはミルキ国にとって最大の損失ですわ」「最大の損失だなんて、僭越な...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...この様な僭越な思想の行われた時代に...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...僭越ながらも自ら神命を受けたりと称し...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...物を以て己に係くるの僭越なる經緯たらずして...
内藤湖南 「學變臆説」
...それは人間として僭越な事ですからね...
長與善郎 「青銅の基督」
...人間的主體が自らの力を恃みて永遠を手掴みにしようとする僭越なる企圖は...
波多野精一 「時と永遠」
...私がFを僭越な意味で説明してゐるんだ――と誤解してゐた...
牧野信一 「或る日の運動」
...僭越な心を持つて苦々しく思ふのが癖で...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...かうなると僭越な心ばかりが先に立つて...
牧野信一 「公園へ行く道」
...快く自惚れた僭越な眼で女の姿を眺めてゐました...
牧野信一 「晩春の健康」
...私が予期した通り僭越な微笑を浮べた...
牧野信一 「妄想患者」
...僭越なる甘さを云ひはせぬかといふやうな愚かなことばかりを懸念してゐるうちに...
牧野信一 「浪曼的月評」
...僭越な所業となるにせよ……又は...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...下将の分際で僭越なりと...
吉川英治 「三国志」
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