...盗人(ぬすびと)のわたしには僭上(せんじょう)でしょう...
芥川龍之介 「報恩記」
...それは明らかに僭上沙汰(せんじょうざた)である...
有島武郎 「宣言一つ」
...座敷方(ざしきがた)の僭上(せんじょう)...
泉鏡花 「霰ふる」
...僭上(せんじょう)だよ...
泉鏡花 「婦系図」
...今日でこそ有閑(ゆうかん)婦人の贅沢はさまで珍しくないようなものの昔は男子でもそうは行かぬ裕福(ゆうふく)な家でも堅儀(かたぎ)な旧家ほど衣食住の奢(おご)りを慎(つつし)み僭上(せんしょう)の誹(そしり)を受けないようにし成り上り者に伍(ご)するのを嫌(きら)った春琴に奢侈(しゃし)を許したのは外(ほか)に楽しみのない不具の身を憐れんだ親の情であったのだが...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...何か力あって、この女性を後ろから嗾(けしか)けるもののように、「承知いたしました、わたくしは、あなた様のお申出でを、このまま素直にお受入れ致します」「うむ――」と言って、駒井甚三郎が、その足を大地に踏みこたえるように立て直して、「有難い――よく承知をしてくれました、今晩から、あなたは、わたしの妻です」「かような、これより以上の大事はないお申出でを、そのまま、この場でお受けする気持になった、わたくしというものの我儘(わがまま)をおゆるし下さい、わたくしは自分で、もう自分のことがわかりませぬ、無条件で、なんでもかでもあなた様のお申出でに従うよりほかに道がないことを犇(ひし)と身にこたえました、本来ならば、充分に考えさせていただいて、せめて今夜一晩なりとも、静かに考えさせていただいてから、最後の御返事をしなければならないのに、それをしないで、この場で、こんなに手軽く仰せに従う、わたくしというものの軽佻(かるはずみ)を定めてお心の中ではおさげすみになっていらっしゃるかと存じますが、わたくしは、もうさげすまれようが、賤(いや)しまれようが、左様なことを考えている余裕はないのでございます、今晩一晩考えさせていただいたに致しましても、明晩、明後日、一生涯考えてみましたとても、このお返事は考えてはできません、それ故に、この場で、あなたのお心に従います――それが、僭上であるか、男女の道に外れているか、いないか、世間態のために、あるべきことか、なかるべきことか、そんなことも、以前のわたくしならば、充分に考えている余裕がありましたでしょうが、今のわたくしにはそれがありません、あなた様が、当然のこととして、それをお申し出でになったように、わたくしも当然のこととして、それをお受入れ致します、誰が何と言っても、もはや怖れません、誰に対して済まないことになるか、済むことになるか、そんなことも一切はここで忘れ去ってしまっております、この、はしたない、慎しみのない女を、お憐(あわれ)み下さいませ」畢生(ひっせい)の力を振(ふる)って、こう言ったお松の舌は雄弁でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...その僭上(せんじやう)振りを苦々しく思ひ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その僭上(せんじょう)ぶりを苦々しく思いながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...町人の奢(おご)り僭上(せんじょう)は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僭上(せんじやう)の限りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また僭上は古き字なり」と記す...
南方熊楠 「十二支考」
...それから僭上に、上品らしい見えをする大通(おおどおり)や広い辻がある...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...『できるからする』という気持がゆるしがたい僭上(せんじょう)だということに気づきました...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「おんなの身でかようなことを申上げるのは僭上(せんじょう)ではございますけれど...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ふたつには袁紹が帝位をのぞむ僭上(せんじょう)を懲らし...
吉川英治 「三国志」
...その僭上は、おゆるしのほどを」「なんの、軍事も諸政もすべてを捨てた恭順(きょうじゅん)の身...
吉川英治 「私本太平記」
...僭上などと日ごろの行儀(ぎょうぎ)は...
吉川英治 「私本太平記」
...また要(い)らざる僭上(せんじょう)沙汰と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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