...それによって幾分か僭上(せんじょう)の罪が償われることもあろうかと思った次第である...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...僭上(せんじょう)至極の沙汰に存ぜられまするが...
直木三十五 「南国太平記」
...「僭上者(せんじょうもの)...
中里介山 「大菩薩峠」
...毛布と称するのはもはや僭上(せんじょう)の沙汰であって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...身分不相応の奢侈僭上(しゃしせんじょう)に耽(ふけ)ったとか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僭上(せんじやう)沙汰の凉み船のことに觸れると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...少し僭上(せんじやう)らしく見えます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僭上(せんじやう)の限りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「成程こいつは、江戸開府(けえふ)以来だ」金沢町は言うまでもなく、神田から下谷へかけて、五本の指に折られた大地主、江島屋の構えは町人にしては贅(ぜい)に過ぎるほどで、四方にめぐらした板塀の厳重さ、その上に植えた忍び返しは、天に向って振り立てた、無気味な武器にも似て、僭上の限りです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金持ちの町人の奢(おご)り僭上(せんじやう)も相當で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから僭上に、上品らしい見えをする大通(おおどおり)や広い辻がある...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...『できるからする』という気持がゆるしがたい僭上(せんじょう)だということに気づきました...
山本周五郎 「日本婦道記」
...すこし僭上でしょうか...
夢野久作 「スランプ」
...僭上(せんじょう)な奸賊(かんぞく)の権門に屈して...
吉川英治 「三国志」
...僭上(せんじょう)の罪かろからずと...
吉川英治 「三国志」
...僭上ながら自分は当今のみかどを...
吉川英治 「私本太平記」
...僭上(せんじょう)な」「いいや...
吉川英治 「私本太平記」
...また要(い)らざる僭上(せんじょう)沙汰と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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