...僭越にも却つて自己防禦の用に供する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それはミルキ国にとって最大の損失ですわ」「最大の損失だなんて、僭越な...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...それによって幾分か僭上(せんじょう)の罪が償われることもあろうかと思った次第である...
寺田寅彦 「徒然草の鑑賞」
...シラクサの僭主アガトクレスがカルタゴを攻略した時の光景というよりも...
豊島与志雄 「風景」
...身分不相応の奢侈僭上(しゃしせんじょう)に耽(ふけ)ったとか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...堕落僭上(だらくせんじょう)の沙汰があるので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...少し僭上(せんじやう)らしく見えます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...許し難き僭越といふべきである...
波多野精一 「時と永遠」
...そうしたはそれこそ僭越の沙汰...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...それは確かに僭越なことである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...厚顔な美的僭越とに反抗して...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...「あなたの聰明さや優しさは既に村でも定評があるんですから、僭越のようだが、却ってこういう僕のやりかたに真実を認めて頂けると信じているんです」瀧子は栗色っぽい柔かい髪がひとりでに波を打っている色白な額ぎわを素直に傾け、遠くはなれて坐りながら、山口の云うことを聴いていた...
「鏡の中の月」
...10470僭称している非類は...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...甚だしきに到っては奏任以上までが腰弁を僭称しているが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...一笑して「――僭称(せんしょう)の賊...
吉川英治 「三国志」
...魏の僭位(せんい)は...
吉川英治 「三国志」
...序問(じょもん)の僭越をおゆるし下さい...
吉川英治 「私本太平記」
...魯は大夫より以下みな僭(せん)して正道より離るという情勢になった...
和辻哲郎 「孔子」
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