...その又牛は僭越にも仰臥せる女を婬しつつあり...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...僭越にも却つて自己防禦の用に供する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...私如きものが回答するのは僭越極まる次第であるが...
石原莞爾 「最終戦争論」
...僭越の罪は宥(ゆる)してもらいたい...
寺田寅彦 「短歌の詩形」
...僭越だが、灰を一目見ただけで、葉巻や煙草ならどんな銘柄でも言い当てることができる...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...敢えてマルクスの書名を僭する心算ではないのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...南面して行くとホザいたその僭越が憎い! おれは忠義道徳を看板にするのは嫌いだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...身分不相應の奢侈(しやし)僭上(せんじやう)に耽(ふけ)つたとか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...『太陽』二七ノ三)4前項に書いたほかにまだまだ弥勒(みろく)と僭称した乱賊の記事がある...
南方熊楠 「十二支考」
...かくのごとき官名の僭称(せんしょう)の嫌(きらい)ある字(あざな)は一時禁ぜられたことがあります...
柳田國男 「名字の話」
...すこし僭上でしょうか...
夢野久作 「スランプ」
...僭越ながら太陽氏になり代って「無薬の解放治療」を試みている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...僭上なやつだ...
吉川英治 「三国志」
...彼の魏王僭称(せんしょう)以来...
吉川英治 「三国志」
...さような僭上(せんじょう)ではございません...
吉川英治 「私本太平記」
...僭上(せんじょう)至極...
吉川英治 「新書太閤記」
...僭越(せんえつ)な議論をしかけて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もってのほかな僭上(せんじょう)というものであろう」言い争っているところへ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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