...有志家の名を僭する徒輩に比し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...僭越(せんえつ)な批評家どもの判決文...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...(善隣國寶記に此疑あることは鶴峰戊申の襲國僞僭考にも摘出せり)然るに元禄年間...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...「僭上者(せんじょうもの)...
中里介山 「大菩薩峠」
...少し僭上(せんじやう)らしく見えます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人間的主體が自らの力を恃みて永遠を手掴みにしようとする僭越なる企圖は...
波多野精一 「時と永遠」
...諸原因の秘密の力や勢力を説明すると僭称してきた哲学者たちの数々の意見に見られる種々雑多な多様性からは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...しかし是は僭越の語である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(ウェルギリウス)* テラメネスはアテナイの三十僭主の一人である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「比較をするのは僭上かも知れぬが」と左近はもの思わしげな弟に構わず...
山本周五郎 「新潮記」
...まことに僭越(せんえつ)でございますけれども...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...更に一層拙悪野卑な散文の横書きを以て詩歌の名を僭しているのです...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
...老君、予の玉璽(ぎょくじ)を返さず、帝位を僭して、さらに世を紊(みだ)す...
吉川英治 「三国志」
...即刻にするがいい」「僭越(せんえつ)...
吉川英治 「三国志」
...皇帝を僭称(せんしょう)したのである...
吉川英治 「三国志」
...僭越(せんえつ)すぎる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...僭越(せんえつ)なのかも知れぬ...
吉川英治 「親鸞」
...魯は大夫より以下みな僭(せん)して正道より離るという情勢になった...
和辻哲郎 「孔子」
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