...それはミルキ国にとって最大の損失ですわ」「最大の損失だなんて、僭越な...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...この様な僭越な思想の行われた時代に...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...これが革命家といふ名を僭稱してゐる百人中九十九人の夢なのだ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...どうも僭越(せんえつ)なことではないかと気遣う向きもありましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...思想の絶対支配権を僭有(せんゆう)する新しい一つの力が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...分ろうといたしますのも僭越でございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...僭越(せんえつ)ながら指名のお許しを願って...
本庄陸男 「石狩川」
...或る程度までは、自然というか或いは自然律と人間との相互的関係とでもいうべきものがゆるやかで、人間の僭望、また下慾があまやかされて来た...
宮本百合子 「男…は疲れている」
...「あなたの聰明さや優しさは既に村でも定評があるんですから、僭越のようだが、却ってこういう僕のやりかたに真実を認めて頂けると信じているんです」瀧子は栗色っぽい柔かい髪がひとりでに波を打っている色白な額ぎわを素直に傾け、遠くはなれて坐りながら、山口の云うことを聴いていた...
「鏡の中の月」
...(ウェルギリウス)* テラメネスはアテナイの三十僭主の一人である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まことに僭越(せんえつ)でございますけれども...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...この魅力ある「探偵」の二字を僭称する事を遠慮すべきもの也……とか何とか大見得を切られても...
夢野久作 「探偵小説の正体」
...その称呼をも御前様お姫様を以て自ら僭(せん)しつつあります...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...名是元帥実僭王...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...主上を僭(おか)し奉る憎ッくき逆賊...
吉川英治 「三国志」
...僭上(せんじょう)至極...
吉川英治 「新書太閤記」
...僭越(せんえつ)すぎる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...もう彼の偽官(ぎかん)だの僭上説を...
吉川英治 「平の将門」
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