...僭越にも却つて自己防禦の用に供する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その美術家といえども神の造つた肉体に手を加えるなどという僭越は許されない...
伊丹万作 「顔の美について」
...それでも随分無遠慮に年長者のあなたに向つて甚だ僭越なことも書きましたが何卒あしからずおゆるし下さいまし...
伊藤野枝 「九州より」
...僭越(せんえつ)にも日耳曼(ゲルマン)文明が他に卓越しており...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...鶴峯氏は邪馬臺は襲人の僭稱にて...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...忽ち僭上沙汰でおとがめの口實になるでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「成程こいつは、江戸開府(けえふ)以来だ」金沢町は言うまでもなく、神田から下谷へかけて、五本の指に折られた大地主、江島屋の構えは町人にしては贅(ぜい)に過ぎるほどで、四方にめぐらした板塀の厳重さ、その上に植えた忍び返しは、天に向って振り立てた、無気味な武器にも似て、僭上の限りです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...僭越なる甘さを云ひはせぬかといふやうな愚かなことばかりを懸念してゐるうちに...
牧野信一 「浪曼的月評」
...(ウェルギリウス)* テラメネスはアテナイの三十僭主の一人である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...僭越ながら太陽氏になり代って「無薬の解放治療」を試みている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...更に一層拙悪野卑な散文の横書きを以て詩歌の名を僭しているのです...
与謝野晶子 「教育の民主主義化を要求す」
...即刻にするがいい」「僭越(せんえつ)...
吉川英治 「三国志」
...天子の皇叔なりなどと僭称していますが...
吉川英治 「三国志」
...その眼(まな)ざしは」「僭上ですが...
吉川英治 「私本太平記」
...秀吉が僭越(せんえつ)な音頭(おんど)を取って事態をうごかしているように邪推(じゃすい)された...
吉川英治 「新書太閤記」
...「僭越(せんえつ)ではありますが……」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...僭越(せんえつ)すぎる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...もう彼の偽官(ぎかん)だの僭上説を...
吉川英治 「平の将門」
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