...彼等が成功を万一に僥倖して...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...斯(こ)んな拙(つたな)い話(はなし)が幾分(いくぶん)たりともあなた方(がた)の御参考(ごさんこう)になればこの上(うえ)もなき僥倖(しあわせ)でございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...しかし君の周囲にいる人たちがなぜあんな恐ろしい生死の境の中に生きる事を僥倖(ぎょうこう)しなければならない運命にあるのだろう...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...その存在を僥倖(ぎょうこう)しようとしたからだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...その勝利が僥倖の上に立っていたように感ぜられる...
石原莞爾 「戦争史大観」
...君達も及ばぬ恋の滝登りに首尾よく及第しやうといふ僥倖党(げうかうたう)だから断念(あきらめ)の為(た)め話して聞かせやう...
内田魯庵 「犬物語」
...これは僥倖なんだが...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...僥倖の期待し得られざることは...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...全く何と云う僥倖が恵まれたのであろうと思われたよ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...農民の貧窮から低賃金を僥倖しようというものであって...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...無尽(むじん)や富籤(とみくじ)の僥倖(ぎょうこう)のみを夢見ているかも知れぬ...
永井荷風 「日和下駄」
...たとい一日にても家の運命を長くしてなお万一を僥倖(ぎょうこう)し...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...小生事僥倖(げうかう)にも相應(さうおう)の資産獲得いたし候も...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...僥倖(ぎょうこう)にも...
吉川英治 「三国志」
...その隙にという僥倖(ぎょうこう)も計算に入れている一味の者の策であろうが...
吉川英治 「私本太平記」
...それは僥倖(ぎょうこう)でしたな...
吉川英治 「私本太平記」
...信長は僥倖(ぎょうこう)とはしているが...
吉川英治 「新書太閤記」
...過大にぼくら貧者の心理に僥倖(ぎょうこう)を思わせ過ぎていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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