...彼等が成功を万一に僥倖して...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...しかし君の周囲にいる人たちがなぜあんな恐ろしい生死の境の中に生きる事を僥倖(ぎょうこう)しなければならない運命にあるのだろう...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...唯(たつた)一軒しか無い僥倖(しあはせ)には...
石川啄木 「天鵞絨」
...今日の成功者は僥倖児なり今や全国の新聞雑誌にいわゆる世の成功者なるものの経歴談や逸話を掲載しないものなく...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...雲蒸(うんじょう)竜変(りょうへん)成功を万一に僥倖(ぎょうこう)したる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...僥倖(げうかう)にも卵膜(らんまく)を膨脹(ばうちやう)させた液體(みづ)が自分(じぶん)から逃(に)げ去(さ)る途(みち)を求(もと)めて其(そ)の包圍(はうゐ)を破(やぶ)つた...
長塚節 「土」
...三分の二は僥倖(ぎょうこう)で生れたと云っても差支(さしつかえ)ない...
夏目漱石 「創作家の態度」
...僥倖(げうかう)にも難關(なんくわん)を通過(つうか)して見(み)たい抔(など)とは...
夏目漱石 「門」
...僥倖(ぎょうこう)という外は無かったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...爾後(じご)また重ねてこの僥倖を固くしたるものあり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...この稀有の僥倖(ぎょうこう)を目的として他の千百人の後世を誤る...
福沢諭吉 「文明教育論」
...せめてもの僥倖(ぎょうこう)であった...
吉川英治 「剣難女難」
...僥倖(ぎょうこう)なことには...
吉川英治 「剣難女難」
...その隙にという僥倖(ぎょうこう)も計算に入れている一味の者の策であろうが...
吉川英治 「私本太平記」
...僥(しあわ)せとし...
吉川英治 「私本太平記」
...それを大きな僥倖(ぎょうこう)としている自分の意図も同時にはっきり自認していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...片鱗(へんりん)でも描き出せれば凡筆の僥倖(ぎょうこう)だと思っている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...ただ一つの僥倖があった...
吉川英治 「平の将門」
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