...しかし他を云々するのは僣越(せんえつ)である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...はなはだ僣越のようですが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...在野の主張はみだりに天皇の御名をもってしたことを僣上とし...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これは人間生来の欠点を忘れた僣上(せんじょう)の沙汰と言わねばならぬ...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...僣越ながら私は判断するのですが...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私ははなはだ僣越ながら自家の製品を日本一というモットーを掲げているが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私などは僣越にも日本の思潮が根柢から変つたなどゝ思つた...
田山録弥 「雨の日に」
...また僣越にも私が何人かに困難と思はれるであらう一切のことがらを豫見し得ると私は確信しないのであるからして...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...いかに恬然(てんぜん)として天職の名を容易に僣することであるか!ビヤンヴニュ閣下は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それ以上は僣越だ...
長塚節 「教師」
...きのふ賜はりし大詔の上からも畏けれどかゝることまで思い浮べて僣上の沙汰ながらひそかに主上の御感懷をしのび奉つた...
羽田亨 「賢所御神樂の儀」
...(さういふ仮定をするのは僣越だと考へる人があるなら...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...僣取(せんしゆ)してはならないのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...これを大発見と誇唱してもなんの僣越にもなりはしない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...聖教量を僣上なりといふ逍遙子が...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...「僣称を咎めるより...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...大老などと僣称(せんしょう)されるようになったのは...
山本周五郎 「山彦乙女」
...思うに彼において僣越であるとは考えられないであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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