...はなはだ僣越のようですが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...在野の主張はみだりに天皇の御名をもってしたことを僣上とし...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私ははなはだ僣越ながら自家の製品を日本一というモットーを掲げているが...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私などは僣越にも日本の思潮が根柢から変つたなどゝ思つた...
田山録弥 「雨の日に」
...これほど無意味な僣越な無知な言葉はあるまいと私は思ふ...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...また僣越にも私が何人かに困難と思われるであろう一切のことがらを予見し得ると私は確信しないのであるからして...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...自分のような門外漢がこの講座のこの特殊項目に筆を染めるという僣越(せんえつ)をあえてするに至った因縁について一言しておきたいと思う...
寺田寅彦 「映画芸術」
...これについてははなはだ僣越(せんえつ)ながらこの際一般工学者の謙虚な反省を促したいと思う次第である...
寺田寅彦 「天災と国防」
...近頃清元※の藝人奢侈僣上の沙汰折耳にするにより追清元はやめにするつもりなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...遂に六月二十二日北御番所のお白洲(しらす)にて役者海老蔵事(こと)身分を弁(わきま)えず奢侈僣上(しゃしせんじょう)の趣(おもむき)不届至極(ふとどきしごく)とあって...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...それ以上は僣越だ...
長塚節 「教師」
...ディオニュシウスは卑賤から身を起し、下層階級者に支持されて強力な軍隊を組織し、ギリシア人をシチリア(シケリア)から駆逐して、自ら僣主となり、シラクーザ(シュラクサイ)を中心として大いに武威を振るい、王としては猜疑心が強く、無理な政治はしたけれども、一面に於いては文化の保護者であり、彼自身相当にすぐれた詩才の所有者で、悲劇作者でもあった...
野上豊一郎 「エトナ」
...町人の贅澤と僣上(せんじやう)が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...従つて政治的価値のなくなつた作品に芸術的価値を認めるのはやゝ僣越的誇大であると氏は叱正されるのである...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...カンナガラの大道を体得し得たりと僣称しようとするものではありません...
三好十郎 「猿の図」
...聖教量を僣上なりといふ逍遙子が...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...大老などと僣称(せんしょう)されるようになったのは...
山本周五郎 「山彦乙女」
...すでに僣上な自己評價に過ぎない...
吉川英治 「折々の記」
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