...彼等は僞人である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...河岸を變へて新しい眞面目な生活を始める爲に僞名をしてゐるのだと見る方が適當である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...併し我等は詐欺の意志に基く眞正の僞善と...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...僞善(ぎぜん)の花よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...僞善(ぎぜん)の花よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...僞善(ぎぜん)の花よ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...故意に僞るものも出た...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...パンドラの箱の中には、疾病、恐怖、怨恨、哀愁、疑惑、嫉妬、憤怒、憎惡、呪咀、焦慮、後悔、卑屈、貪慾、虚僞、怠惰、暴行などのあらゆる不吉の妖魔がはひつてゐて、パンドラがその箱をそつとあけると同時に、羽蟻の大群の如く一齊に飛び出し、この世の隅から隅まで殘るくまなくはびこるに到つたといふ事になつてゐるが、しかし、呆然たるパンドラが、うなだれて、そのからつぽの箱の底を眺めた時、その底の闇に一點の星のやうに輝いてゐる小さな寶石を見つけたといふではないか...
太宰治 「お伽草紙」
...眞にせよ僞にせよ...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...もし實際にそれらが僞であるならば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...たとひ詐僞師を内閣大臣たらしむるも亦必らず之れをして其詐僞を行ふに由なからしむるを得む...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の人格の色彩輪廓を瞭然たらしむるを以て伯と相見るものは伯に於て一の僞善を認めず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...斯(か)う云ふ人達ほど憎むべき僞善者はないと思つて居たので...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...祝言は多賀屋の身代にしては出來るだけつゝましやかに、當日の客は餘儀ない親類を五六人だけ、聟入りもほんの型ばかりといふことにして、僞首の八五郎が、仲人(なかうど)寳屋祐左衞門夫婦に護られ、駕籠の垂を深々とおろして、多賀屋へ乘込んで行つたのは、秋の宵――酉刻半(むつはん)そこ/\といふ早い時刻でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親父の仁兵衞は僞物(にせもの)の道具を扱(あつか)つてお手當になり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ギヤマンで二つの僞物を造つて三つ別々に隱して置いたのだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
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樋口一葉 「別れ霜」
...判斷といふのは價値判斷によつて初めて眞僞が判定されるところの純理論的な表象結合である...
三木清 「認識論」
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