...若し實行とは主觀が客觀(人及び物)に直接に働き掛ける事のみを意味するならば...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...併し凡ての力ある思想は必然的に客觀に働き掛ける性質を持つてゐると云ふ事は出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...從つてその人格が客觀に働き掛ける際の態度を何等かの意味に於いて規定する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...故に間接に云へば凡ての思想は客觀に働き掛ける性質を持つてゐると云へない事はない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...併しりつて客觀に働き掛ける結果となる事は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...又思想そのものが直接に客觀に働き掛ける性質を持つてゐると云ふ事にもならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...又或種類の思想は客觀に働き掛けむとする人格の意志より生れて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...無智な人々にも大きく働き掛けるかに気が付いたからなのです...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...「どうしても私は世間に向かって働き掛ける資格のない男だから仕方がありません」といった...
夏目漱石 「こころ」
...もっと強い物にもっと強く働き掛ける事ができるからです...
夏目漱石 「こころ」
...また向うから働き掛けられる時機を待つより外(ほか)に仕方がなかったのです...
夏目漱石 「こころ」
...僕は僕の意志を現実社会に働き掛けて...
夏目漱石 「それから」
...掩(お)っ被(かぶ)さる様に烈(はげ)しく働き掛けたかった...
夏目漱石 「それから」
...主體の中心よりの働き掛けが顯はとなりつつ...
波多野精一 「時と永遠」
...すなはち主體は客體として顯はになることによつてはじめて客體に働き掛けるのである...
波多野精一 「時と永遠」
...一つが働き掛けるもの形作るもの他は働き掛けられるもの形作られるもの...
波多野精一 「時と永遠」
...彼の人間生活の有機的な働き掛けの力を見えなかった欠点はなまじっか彼の科学性にあったわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...今現に奉天の日本軍から支那へ働き掛ける或る重大事のために...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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