...急いで働かすべき手はかえって萎(な)えてしまっていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...私は一つの機能だけを働かすことによって...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...あの特異な自然を活かして働かすような詩人的な徹視力を持つ政治家は遂にあの土地には来てくれないのだろうか...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...あの装置を働かす暗室(あんしつ)内へは行かないと云っていますよ」「では犯人は一体誰なんです」「赤外線男――でしょうナ」「課長さんは...
海野十三 「赤外線男」
...これを働かすには...
海野十三 「超人間X号」
...百二十五歳まで我輩を働かすのは老人虐待である...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...これは政吉を表面に立たせて働かすこそかえって目下(もっか)のためであろう...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...なんとかしてその狂憤の情を働かすために...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...僕は自分が自分に逆(さか)らって余儀なくこう心を働かすのか...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...情を働かす人は、物の関係を味わう人で俗にこれを文学者もしくは芸術家と称(とな)えます...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...ある人は比較的知の作用のみを働かす意識の連続を得て生存せんと冀(こいねが)い...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...人間的な感情とか思慮とかを働かすべく私はあまりに疲れきつてゐた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...ストア学者たちがさまざまの快楽と共に精神を働かすことから生ずる快楽までも禁じ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたしの記憶力ではなしにわたしの判断を働かすことに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...見る前に知を働かすと...
柳宗悦 「民藝四十年」
...彼はその太陽の光りの中で何か身體を働かす仕事をしたかつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...生活のうへに働かすやうにしてやれば小説の使命は足りるのである...
吉川英治 「折々の記」
...極度にまで有用に働かすことを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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