...急いで働かすべき手はかえって萎(な)えてしまっていた...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...僕等は神經を鋭敏にと働かすべきで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...八方に耳と目を働かす画を描くには...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...百二十五歳まで我輩を働かすのは老人虐待である...
大隈重信 「吾人の文明運動」
...万遍なく己が手足と知識とを働かすゆえに...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...これは政吉を表面に立たせて働かすこそかえって目下(もっか)のためであろう...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...腕ききの腕を最も敏活に働かすという意味に解釈した酒と女は...
夏目漱石 「手紙」
...それのみを働かすと云うつもりではありません...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...情を働かす人は、物の関係を味わう人で俗にこれを文学者もしくは芸術家と称(とな)えます...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...またある人は比較的情を働かす意識の連続をもって生活の内容としたいと云う理想からとうとう文士とか...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...みんな意志を働かす意識の連続を得んがために他を犠牲に供するのであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...人間的な感情とか思慮とかを働かすべく私はあまりに疲れきつてゐた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...理性を適当に働かす力を恢復してはいないのだが...
松永延造 「職工と微笑」
...その内部では働かすものと働かされるもの...
宮本百合子 「幸福の建設」
...そこまで時間と空間とのひろがった想像まで働かすのだから私もどちらかというとまめでしょう?林町はあの食堂が北向でさむいので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...かかる直観的認識を働かす機縁が...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...彼等は犬を働かす方法を知らないばかりでなく...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...もう野良にでも働かすほかつかひ途がないものとわすれてゐた厩の中の老馬だつたからだ...
吉川英治 「折々の記」
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