...私達はもう自分の能力を意識的に働かす必要はなくなる...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...これを働かすだけの国力――財力――のないことは...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...万遍なく己が手足と知識とを働かすゆえに...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...わが姉妹われを一人のこして働かするを...
太宰治 「律子と貞子」
...手数をかけるだけの細かい頭脳(あたま)を働かすことはしないで...
徳田秋声 「縮図」
...なんとかしてその狂憤の情を働かすために...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...ただただ身を働かすことによってみずからを救おうと心がけるがよい...
中島敦 「悟浄出世」
...腕ききの腕を最も敏活に働かすという意味に解釈した酒と女は...
夏目漱石 「手紙」
...そこでこのうちで知を働かす人は...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...情を働かす人は、物の関係を味わう人で俗にこれを文学者もしくは芸術家と称(とな)えます...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...情を働かす人は物の関係を味わうんだと申しました...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...文芸家の意志を働かす場合もその通りであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...情を働かす余地がなくなるからであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...その内部では働かすものと働かされるもの...
宮本百合子 「幸福の建設」
...二つの体を一つの意志で働かすように二人は背後(うしろ)から目ざす男に飛び着いて...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...どう手を省くかについて智慧を働かすことを怠(おこた)りません...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...かかる直観的認識を働かす機縁が...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...その根源である直感にまで分析力を働かすということは...
横光利一 「北京と巴里(覚書)」
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