...僅か四千萬ドルを借りるのに...
鮎川義介 「革命を待つ心」
...僅かの給料で束縛されてゐるのが面白くないといふ心持がそのたださへ血の氣の少い病顏にも見えた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...僅(わず)か十日間で飛び越そうという計算であった...
海野十三 「月世界探険記」
...地面が僅か一處、現はれて居る程、地を埋めて落葉は普通より大きく見えた...
千家元麿 「自分は見た」
...金額としては僅かの炭八十俵が資本となって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...部屋は僅かに二た間しかない怪しげな藁家(わらや)の...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...僅に温泉の附近の山道を散歩してゐると...
近松秋江 「箱根の山々」
...僅に其所在を認む可く...
長塚節 「草津行」
...フトした事から始まった捕物作家クラブは僅か一二ヶ月のうちに結成されて...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...僅か生命の名殘りを止めるだけでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「でも、私(あたし)、急に怖くなつたんですもの、――濟みませんけれど、八五郎さん代つて下さいな」お靜は何を考えたか、心持顏色が惡く、白い額(ひたひ)に、僅かながら、冷汗が浮いて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僅に一歩を進めたる後は...
正岡子規 「俳句の初歩」
...しかも反当りの費用は人耕の四円五十三銭に比べて僅か一円九十五銭ですむ...
宮本百合子 「新しき大地」
...四時間煮る中(うち)で僅か二十分位よりありません...
村井弦斎 「食道楽」
...姫路で僅か二年くらいしか武家奉公をしなかったし...
柳田国男 「故郷七十年」
...暗夜の大河に人影はほんの僅か...
吉川英治 「銀河まつり」
...そして僅かな間に過ぎなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...生存船員僅か二十四人で...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??