...僅かばかしの彼れの持物が...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...窓から差込む僅かの日光によって...
江戸川乱歩 「双生児」
...製造場その他いっさい付いている店が僅か七百円であった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...僅か二呎(フィト)前に見えている槓杆(レヴァ)を握りさえすればいいのだ...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...僅(わず)か三里か四里のところを...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...僅か五、六軒しかなかった...
田山花袋 「日本橋附近」
...有楽座を日本唯一の新しい西洋式の劇場として眺めたのも僅に二...
永井荷風 「銀座」
...前に木に登つて頂を探した所から僅か南に移ると...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...僅かに母家の明りが漏れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僅かな群衆の隙間(すきま)にヘタヘタと崩折(くずを)れたのはどうしたことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僅かに少數を數へるに過ぎない...
萩原朔太郎 「青猫」
...譬(たとえ)ば僅に一銭持たるとも...
穂積陳重 「法窓夜話」
...僅に費用を辨ずることを得たと云ふことである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...僅(わず)かな食物を見つける以外に...
柳田国男 「海上の道」
...僅(わず)かに民間説話や歌謡の端々(はしばし)に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それが風俗慣習の僅か片つらの変化の故に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...僅かにその日を凌(しの)いでいた...
山本周五郎 「青べか物語」
...僅かな資本では割り込む隙がございません...
横光利一 「上海」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??