...若い内から僂麻質(リョウマチス)があったそうで...
泉鏡花 「婦系図」
...彼等は身を僂(ちぢ)めて後脚(あとあし)で地上に強く弾みを掛け...
魯迅 井上紅梅訳 「兎と猫」
...背が低い上に、肉が垂れ下る程もデブデブ肥(こ)え太っていて、その上傴僂で、背中に小山の様な瘤(こぶ)があるのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...その傴僂男は、鶴嘴(つるはし)様のものを手にして、うつむいて、熱心に何事かやっている...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...傴僂の影が一つ大きく動いたかと見ると...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...因果とその子も傴僂であった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そして年か衰弱のせいのように傴僂(せむし)になっていて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...この病は僂麻質斯にあらずと...
高浜虚子 「子規居士と余」
...『母ちゃん』とニイノチカ――あの佝僂の天使...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...私は人がよく後指(うしろゆび)さして厭(いや)がる醜い傴僂や疥癬掻(ひつッかき)や...
永井荷風 「夏の町」
...彼(かれ)は冬(ふゆ)になつてまた起(おこ)りかけた僂痲質斯(レウマチス)を恐(おそ)れて極(きは)めてそろ/\と歩(ほ)を運(はこ)んだ...
長塚節 「土」
...および佝僂病が記載されてきた...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...輕業師の菊太夫といふ佝僂男(せむしをとこ)が人を害めて三年前から行方知れずになつた――と言ふことが解りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傴僂(せむし)の隠亡(おんぼう)が居る...
夢野久作 「書けない探偵小説」
...傴僂(せむし)の老人の川村書記さんとは...
夢野久作 「少女地獄」
...何もかも打毀(ぶちこわ)しになる虞(おそれ)がありますから……」これは傴僂の川村さんが...
夢野久作 「少女地獄」
...傴僂(せむし)のような背中を見せて...
吉川英治 「魚紋」
...彼女は自分が佝僂のせいで...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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