...頭を必要以上に傾けるな...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...ねむれない、ねむれない、雨声を聴く、虫声に耳傾ける、そしてとろ/\とすれば、何といふ夢だ! 恥を知れ!・百姓なれば石灰をまく石灰にまみれて炎天・朝はすずしくお米とお花とさげてもどる・夕立つや若竹のそよぎやう・青田も人も濡れてゐる雨のあかるく・こゝまでさくらが、窓あけておく・あすはかへらうさくらがちるちつてくる(追加)・病み臥してまことに信濃は山ばかり(飯田にて)七月廿二日曇、夕立、身心やゝよろし、豪雨こゝろよし...
種田山頭火 「其中日記」
...書(ほん)を見ながら時々書院のさゞめきに耳傾ける...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...人は言葉を口にし言葉に耳を傾ける...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一寸佇んで家の中の様子に耳を傾けることであった...
豊島与志雄 「少年の死」
...それらの歌にじっと耳を傾けるのは...
豊島与志雄 「北支点描」
...よく耳を傾けると...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...国貞が鶴屋の主人(あるじ)を相手に傾ける酒も早や尽きたらしい...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...曾てわかき日に一たび聴いたことのある幽婉なる歌曲に重ねて耳を傾ける時ほどうれしいものはない...
永井荷風 「帝国劇場のオペラ」
...耳を傾けると鈴の音が聞えるようです...
中里介山 「大菩薩峠」
...「岩の隙間から、青い空が見え、野菊めいた白い花が、しきりに揺れている」玄堂の中を徘徊しながら、「こんな途轍もない花崗岩を、切っては組み上げる事によってしか語られなかった」古代人の心が、何かしきりに語りかけて来るのに、心の耳を傾ける...
中谷宇吉郎 「千年の時差」
...すなはち吾々は合理主義の誘惑を斥けていつも宗教的體驗の語る所に耳を傾けるを怠つてはならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...他の荘厳なる声の轟きに耳を傾けるのは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「一杯の葡萄(ぶどう)酒を傾けるような」日常的な気易さをもって...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...必ず理のある我輩の言に耳を傾ける事がないでもなかろう事を期待している...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...耳を傾けるようにした...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一応耳を傾けるべき要件ではあるけれども...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...老婆は耳を傾けるように振り返ったが...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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