...耳を傾けるような眼つきになった...
芥川龍之介 「将軍」
...唯街頭の演説に耳を傾けるやうに聞いてゐるだけである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...夫人は我が声に我と我が耳を傾ける...
泉鏡花 「悪獣篇」
...外の人の話に耳を傾けるでもなく...
泉鏡花 「幼い頃の記憶」
...英国の物理学者ロッジや化学者クルークスのごとき自然科学の大家さえ心霊に心を傾けるようになりました...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...深く首肯いてその度毎に祝盃を傾けるので...
太宰治 「ろまん燈籠」
...寝床に横(マヽ)つていつまでも耳を傾ける...
種田山頭火 「一草庵日記」
...昨夜の残酒を傾ける...
種田山頭火 「其中日記」
...笹村の苦しい事情に耳を傾けるどころではなかった...
徳田秋声 「黴」
...彼女の言葉に耳を傾けるふうをしてやり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...永遠の生の鼓動に耳を傾けるのだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それらの歌にじっと耳を傾けるのは...
豊島与志雄 「北支点描」
...はじめて自らそれに耳を傾ける……われは死者をもてど...
堀辰雄 「生者と死者」
...潮鳴りの音に耳を傾けるのであつた...
牧野信一 「痩身記」
...耳を傾けるようにした...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「傾けると、すぐ紐が焼け切れてしまいます」まだ喋り終らないうちに、紐は切れて、燭台は底の水の中へ落っこちてしまった...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...それでもわたしは眉をひそめることなく、わたしに世間に出てくるようにとすすめる誘惑に、耳を傾ける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...耳を傾ける者はもう無くなった...
柳田國男 「夢と文芸」
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