...唯(ただ)病傷兵のあるばかりで...
泉鏡花 「海城発電」
...つまり、共にひどく死に、そして傷ついて、この海底は死屍(しし)るいるいとなるであろう...
海野十三 「海底都市」
...そしてそのままそこに倒れると傷口からは血がとめどもなくふきだし...
海野十三 「少年探偵長」
...実弾(じつだん)をうちこむと乗組員(のりくみいん)に死傷(ししょう)が出来るが...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...まだ火傷の痕を濃い白粉で塗り潰した女や...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...この手斧でなぐりつけたらしい新しい致命傷をみつけて立ち上った...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...夕づつの往ぬるを傷み...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...もしか米国で跛(びつこ)をひく傷病兵が持てるといふ事を聞いたら...
薄田泣菫 「茶話」
...かゞやく青葉・死がせまつてくる炎天・死をまへにして涼しい風・風鈴の鳴るさへ死はしのびよる・ふと死の誘惑が星がまたたく・死のすがたのまざまざ見えて天の川・傷(キズ)が癒えゆく秋めいた風となつて吹く・おもひおくことはないゆふべ芋の葉ひらひら・草によこたはる胸ふかく何か巣くうて鳴くやうな・雨にうたれてよみがへつたか人も草も八月十五日晴...
種田山頭火 「其中日記」
... 405當つれど肉を傷けず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今――肝臓に致命的な傷害を受けてから始めて発見されたのだ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...主人五郎次郎の肩の傷も...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...或いは激情おこりて彼女を傷つくることあり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ひどく心を傷めたものか...
吉川英治 「大岡越前」
...いたく傷つけられたわけである...
吉川英治 「三国志」
...お負傷(てきず)は」「矢傷の二つや三つ...
吉川英治 「平の将門」
...まだ癒(い)えきらぬ鉄砲傷...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...血にまみれた傷口(きずぐち)だ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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