...傲然と彼を眺めながら...
芥川龍之介 「山鴫」
...同時にこの貴族的文學が傲然として最高最良の藝術を以つて自ら居る僭上を見た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...永劫の都の建設者や協力者の群れは傲然として巷(ちまた)を行き...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...且つ斯くの如き大政黨を有せりと答へて傲然と政友會の議席を指さし...
石川啄木 「雲間寸觀」
...彼女はどうしてもまき子の声を聞くと彼女の父の傲然とわざとらしいすまし方をした姿を思い浮かべて嫌な感じを誘われた...
伊藤野枝 「わがまま」
...見ておく価値(ねうち)がありますよ』傲然とそう云い放ってから...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...傲然と頭をふって自分の意志をつたえてから...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...今や俄かに傲然と膨れ返らねばならぬ...
中島敦 「盈虚」
...その上傲然として構えていれば...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...其上傲然として構へて居れば...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...安普請のくせに傲然と他の二角を見下してゐる...
長谷川時雨 「夏の夜」
...傲然として一世を睥睨(へいげい)していた...
二葉亭四迷 「平凡」
...」稍傲然と答へた悟空は...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...)傲然と安坐をかいた...
牧野信一 「凸面鏡」
...それでも外がまえだけは傲然とした姿で...
三好十郎 「冒した者」
...その山巓の屹立した岩の上では夜毎に北斗が傲然と輝いた...
横光利一 「静かなる羅列」
...傲然として窓の外の風景を睨(にら)んでいた...
横光利一 「上海」
...と俺は傲然といってやろう...
横光利一 「上海」
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