...傲然と我々をふり返つてゐました...
芥川龍之介 「河童」
...やはり傲然と返事をした...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...老人は寧ろ傲然と信輔の挨拶を聞き流した...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...私は三階の客間の床柱によっかかって傲然としていはせず...
石川欣一 「可愛い山」
...且つ斯くの如き大政黨を有せりと答へて傲然と政友會の議席を指さし...
石川啄木 「雲間寸觀」
...彼女はどうしてもまき子の声を聞くと彼女の父の傲然とわざとらしいすまし方をした姿を思い浮かべて嫌な感じを誘われた...
伊藤野枝 「わがまま」
...傲然と落ち着き払ったフォン・コーレンの顔や...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...リネツトは最早例の傲然と(in her haughty way)先きには立たず(not riding in front)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
... 905即ち彼は傲然とクロニオーンの側に座す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...トロイア勢に示しつゝ傲然として叫びいふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼女は傲然と心を引きしめて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...傲然としてこれに応対し得る強権の人...
中里介山 「大菩薩峠」
...其上傲然として構へて居れば...
新渡戸稻造 「教育の目的」
...誰でも自分の足許(あしもと)に這いつくばうものに向って傲然として投げつける...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一寸傲然として云つた...
牧野信一 「熱海へ」
...そのさくら色をした歯痒いほど美しい頬の蒼ざめるのを傲然と眺めたり...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...と俺は傲然といってやろう...
横光利一 「上海」
...傲然と立像の様に直立してはいたが...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
便利!手書き漢字入力検索