...永劫の都の建設者や協力者の群れは傲然として巷(ちまた)を行き...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...且つ斯くの如き大政黨を有せりと答へて傲然と政友會の議席を指さし...
石川啄木 「雲間寸觀」
...彼女はどうしてもまき子の声を聞くと彼女の父の傲然とわざとらしいすまし方をした姿を思い浮かべて嫌な感じを誘われた...
伊藤野枝 「わがまま」
...傲然としたその態度...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...之を穿ちて傲然とあらゆる勇士挑みしも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...プーリダマスは傲然と大音あげて叫びいふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...槍に斃して大音に傲然として叫び曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...傲然とすました女で...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...常に傲然として思想上の治外法權を維持せり侯或は此未開國を征服するの野心ありとせむされど侯は果して善良なる君主たるを得る乎伊藤侯と大隈伯とは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...傲然と頭をふって自分の意志をつたえてから...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...ある日、高師部で何を教えるのだろうと、教室にいると、その時間は内ヶ崎作三郎氏の英語の時間で、田舎の開業医みたいな肥った氏が入ってきて、傲然として、一同を睨み返した...
直木三十五 「死までを語る」
...傲然としてこれに応対し得る強権の人...
中里介山 「大菩薩峠」
...七八人の女達に囲まれて傲然と構えているし...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...王の存命中傲然として何等の動的表現をなさむ...
夢野久作 「鼻の表現」
...傲然として人間の愚を冷笑しつつ土の中に消え込むからであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...」さう云つた顏をして山の峯はいつまでも押し默つて傲然と空を見てゐる...
横光利一 「悲しみの代價」
...と俺は傲然といってやろう...
横光利一 「上海」
...傲然と立像の様に直立してはいたが...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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