...傲然と我々をふり返つてゐました...
芥川龍之介 「河童」
...けれども口調(くちょう)だけは相不変(あいかわらず)傲然と...
芥川龍之介 「路上」
...そして誰をも喜ばさないご馳走を傲然と押しつけるのでした...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...傲然とかまえた叔父の顔を見...
伊藤野枝 「わがまま」
...そこには思いがけなくもミルキ閣下が傲然と立っていた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...いつも傲然として...
大杉栄 「続獄中記」
...之を穿ちて傲然とあらゆる勇士挑みしも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...デーイポボスは眺め見て傲然として叫び曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...傲然とすました女で...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...常に傲然として思想上の治外法権を維持せり侯或は此未開国を征服するの野心ありとせむされど侯は果して善良なる君主たるを得る乎伊藤侯と大隈伯とは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...」「うん!」と私は傲然として答えた...
豊島与志雄 「楠の話」
...彼女は傲然と心を引きしめて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一人の老婆が傲然と――誠に女王の如く傲然と踞坐して煙草を吸つてゐる...
中島敦 「環礁」
...その上傲然として構えていれば...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...例の百日紅の下に傲然とはびこっている...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...傲然として引揚げるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...言下に傲然としてかう云ひ放つた...
正岡容 「東京万花鏡」
...七八人の女達に囲まれて傲然と構えているし...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
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