...死神が傲然と腰をすえ...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
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饗庭篁村 「木曾道中記」
...けれども口調(くちょう)だけは相不変(あいかわらず)傲然と...
芥川龍之介 「路上」
...傲然とかまえた叔父の顔を見...
伊藤野枝 「わがまま」
...」と伊勢武熊は傲然として命令するやうに...
内田魯庵 「貧書生」
...そこには思いがけなくもミルキ閣下が傲然と立っていた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...俺は今この部屋を出て行こうとしているのだ」ルパンが傲然として云い放った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...リネツトは最早例の傲然と(in her haughty way)先きには立たず(not riding in front)...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...かくてヘクトール高言吐きて傲然と...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...プーリダマスは傲然と大音あげて叫びいふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...常に傲然として思想上の治外法権を維持せり侯或は此未開国を征服するの野心ありとせむされど侯は果して善良なる君主たるを得る乎伊藤侯と大隈伯とは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...椎の木は傲然とつっ立っていました...
豊島与志雄 「古木」
...今や俄(にわ)かに傲然と膨れ返らねばならぬ...
中島敦 「盈虚」
...一人の老婆が傲然と――誠に女王の如く傲然と踞坐して煙草を吸つてゐる...
中島敦 「環礁」
...例の百日紅の下に傲然とはびこっている...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...ショオマレェ司令官は傲然と肩をそびやかしたきりで...
久生十蘭 「海難記」
...そのさくら色をした歯痒いほど美しい頬の蒼ざめるのを傲然と眺めたり...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...かつて京の小酒屋で見たような逞しい闘犬が、別拵(べつごしら)えの“御犬輿”の上に担(にな)われて、傲然と、路傍の庶民を睥睨(へいげい)し、武士数十人をしたがえて、今日の曠(は)れの場、鳥合ヶ原へ向って行くのだ...
吉川英治 「私本太平記」
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