...傲然(ごうぜん)とこう独(ひと)り語(ごと)を言った...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...同時にこの貴族的文學が傲然として最高最良の藝術を以つて自ら居る僭上を見た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...傲然(がうぜん)と控(ひか)へる人體(じんてい)...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...傲然(ごうぜん)と崖の上に腕をくんで立つ蠅男を睨(にら)みつけた...
海野十三 「蠅男」
...傲然と落ち着き払ったフォン・コーレンの顔や...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...それは傲然(ごうぜん)たる軽蔑を示すものだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...傲然として引揚げるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傲然として空嘯(そらうそぶ)いていても...
二葉亭四迷 「平凡」
...傲然(がうぜん)と全生徒を見渡してゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...傲然(がうぜん)として冷やかに私の傍を行き過ぎてしまふこともあつたし...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一匹の畜生が――その仲間の奴(やつ)を私は傲然(ごうぜん)と殺してやったのだ――一匹の畜生が私に――いと高き神の像(かたち)に象(かたど)って造られた人間である(2)私に――かくも多くの堪えがたい苦痛を与えるとは! ああ! 昼も夜も私はもう安息の恩恵というものを知らなくなった! 昼間はかの動物がちょっとも私を一人にしておかなかった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...一寸傲然と開き直つて「俺の名前になつてゐるぢやないか!」と...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...)傲然と安坐をかいた...
牧野信一 「凸面鏡」
...傲然として人間の愚を冷笑しつつ土の中に消え込むからであります...
夢野久作 「鼻の表現」
...その山巓の屹立した岩の上では夜毎に北斗が傲然と輝いた...
横光利一 「静かなる羅列」
...お袖にも、今にきッと逢わせてやらあな」風呂場の流しで、市十郎に背中を洗わせながら、大亀は、傲然と、説教した...
吉川英治 「大岡越前」
...それでも彼は傲然(ごうぜん)...
吉川英治 「三国志」
...むさぐるしいお菰(こも)が傲然(ごうぜん)と立ちはだかっているので...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??