...調室の壊れかかった椅子に傲然と反り身になり...
海野十三 「第五氷河期」
...太子は大使館の賓客としてお泊りになるのだから余計な心配なぞはせずに家へ帰って待ってろ!」と書記官はさも五月蠅(うるさ)そうに傲然(ごうぜん)として言い放った...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...強(し)いて傲然(ごうぜん)として籠に乗った...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...それだから丸善の二階でも各専門の書物は高い立派なガラス張りの戸棚(とだな)から傲然(ごうぜん)として見おろしている...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...彼女は傲然と心を引きしめて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...マルブルーの出征をひいた――そして傲然(ごうぜん)と言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」こうして作者が一人傲然と構える時...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...光彩を放ちながら傲然(ごうぜん)とつっ立って彼は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ただ傲然(ごうぜん)と目を伏せて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...安普請のくせに傲然と他の二角を見下してゐる...
長谷川時雨 「夏の夜」
...「これがね――君!」と滝本は傲然として云ひ返した...
牧野信一 「南風譜」
...木戸銭を倍近くに値上げしたのに連夜大入満員を続けている客席を傲然と鬼鬚を撫でて見廻しながらも岡村は...
正岡容 「寄席」
...しかしこの白眼やさげすみに傲然(ごうぜん)と対していられるのだったら...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...かえって傲然(ごうぜん)と帰ってしまったが...
吉川英治 「三国志」
...群臣を質として召捕っておくのだ」傲然(ごうぜん)...
吉川英治 「三国志」
...「孔明――」こう傲然(ごうぜん)呼びかけて...
吉川英治 「三国志」
...相変らず傲然と突立っているのであった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「青蠅」
...傲然(ごうぜん)といい放つ――「いいじゃないか...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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