...老人は寧ろ傲然と信輔の挨拶を聞き流した...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...且つ斯くの如き大政黨を有せりと答へて傲然と政友會の議席を指さし...
石川啄木 「雲間寸觀」
...あの鷹雄の傲然とした態度に相対すると...
犬養健 「愚かな父」
...見ておく価値(ねうち)がありますよ』傲然とそう云い放ってから...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「自責」
...クリストフから叱(しか)られる訳はないと傲然(ごうぜん)と答えかえした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ヘヒトは傲然(ごうぜん)と構えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして他人に傲然(ごうぜん)と教訓を与えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...留めるなら留めるだけの意義と理由を以て留めろ」仏頂寺弥助が傲然(ごうぜん)と叱咤(しった)するのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...傲然として出勤する途中であった...
蜷川新 「天皇」
...誰でも自分の足許(あしもと)に這いつくばうものに向って傲然として投げつける...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...言下に傲然としてかう云ひ放つた...
正岡容 「東京万花鏡」
...それでも外がまえだけは傲然とした姿で...
三好十郎 「冒した者」
...七八人の女達に囲まれて傲然と構えているし...
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」
...」そう傲然(ごうぜん)といったのも山口だ...
横光利一 「上海」
...傲然(ごうぜん)と首を振った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...傲然(ごうぜん)と自分を睥睨(へいげい)している様子に...
吉川英治 「三国志」
...俺こそは天城四郎という賊の頭領(かしら)だ」傲然(ごうぜん)と見得を切って――さらにまた...
吉川英治 「親鸞」
...傲然(ごうぜん)と叱りつけたのである...
吉川英治 「親鸞」
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