...いくら傲然としてゐても...
芥川龍之介 「河童」
...傲然(ごうぜん)と彼に声をかけた...
芥川龍之介 「将軍」
...」浄観はほとんど傲然(ごうぜん)と斜(ななめ)に伝吉へ肩を示した...
芥川龍之介 「伝吉の敵打ち」
...永劫の都の建設者や協力者の群れは傲然として巷(ちまた)を行き...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...社会生活の弱者が犯罪の世界において傲然(ごうぜん)として自己の優越を証明せんとする心理が多分に働いている...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...ふところ手して傲然(がうぜん)とかまへてゐる大親分のやうにさへ見えたのであるが...
太宰治 「富嶽百景」
...トロイア勢に示しつゝ傲然として叫びいふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼女は傲然と心を引きしめて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして自分の帰るのを待って火鉢の前に傲然と構え込んでいるその姿を見るような気がした...
豊島与志雄 「生あらば」
...傲然たる勢に駈られて...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...その後高等法院で一被告がなした妙に傲然(ごうぜん)たる次の答弁をへこますような証拠さえ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...傲然(ごうぜん)と背面の人家を背にして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...留めるなら留めるだけの意義と理由を以て留めろ」仏頂寺弥助が傲然(ごうぜん)と叱咤(しった)するのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...傲然(ごうぜん)として...
中里介山 「大菩薩峠」
...傲然(がうぜん)とただで澄(す)ましかへつてはいつてゆくやうになる...
長谷川時雨 「むぐらの吐息」
...いきなり男の前に傲然と立ちはだかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...傲然として一世を睥睨(へいげい)していた...
二葉亭四迷 「平凡」
...しかしこの白眼やさげすみに傲然(ごうぜん)と対していられるのだったら...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
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