...傲然と我々をふり返つてゐました...
芥川龍之介 「河童」
...やはり傲然と返事をした...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...私は三階の客間の床柱によっかかって傲然としていはせず...
石川欣一 「可愛い山」
...わたしに向つて傲然(がうぜん)と構へてゐるのを見た時に――今になつて何もかもわたしの愚かさを正直に云ふのだが――わたしは三十余年前に...
犬養健 「愚かな父」
...前者の傲然屹(つ)っ立(た)てる...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...」傲然(ごうぜん)と言うのである...
太宰治 「佳日」
...マルブルーの出征をひいた――そして傲然(ごうぜん)と言った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...傲然(ごうぜん)と苦(にが)りきって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...傲然たる勢に駈られて...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...傲然と頭をふって自分の意志をつたえてから...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...留めるなら留めるだけの意義と理由を以て留めろ」仏頂寺弥助が傲然(ごうぜん)と叱咤(しった)するのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様の傲然たる声音(こわね)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...傲然(ごうぜん)として引揚げるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...十字軍時代に於けるジェノア市民の傲然たる意氣を想ひ起こした...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...それはひどく傲然と顔の中央に坐り込んで...
北條民雄 「青年」
...言下に傲然としてかう云ひ放つた...
正岡容 「東京万花鏡」
...」そう傲然(ごうぜん)といったのも山口だ...
横光利一 「上海」
...見るがいいや」傲然(ごうぜん)と...
吉川英治 「大岡越前」
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