...あの立派な髯(ひげ)を生(は)やして傲然(がうぜん)と構へてゐるパリの紳士が...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...」傲然(ごうぜん)と言うのである...
太宰治 「佳日」
...ひどく傲然(ごうぜん)たるものである...
太宰治 「酒の追憶」
...蒼白な顔に太々しい笑みをたゝえつゝ傲然(ごうぜん)と曳かれて行ったであろう父の餘りな鼻柱の強さが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...傲然としたその態度...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...ヘヒトは傲然(ごうぜん)と構えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...肉食日火曜日をもって傲然(ごうぜん)とワーテルローの幕を閉じ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ジルノルマン氏は彼独特の妙に傲然(ごうぜん)たる腕組みをして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...留めるなら留めるだけの意義と理由を以て留めろ」仏頂寺弥助が傲然(ごうぜん)と叱咤(しった)するのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...傲然(ごうぜん)と箕坐(あぐら)をかいたまま...
夏目漱石 「虞美人草」
...傲然(ごうぜん)と構えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...傲然として引揚げるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何となく傲然(ごうぜん)としているように見受けられた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...わかれば降伏しなければならぬのは当然であると考えているような――威をかりて傲然(ごうぜん)となる末輩の態度であった...
本庄陸男 「石狩川」
...傲然(ごうぜん)とした足つきで出ていった...
横光利一 「花園の思想」
...傲然(ごうぜん)ここへ臨むと思いのほか――供といえば可憐な一少年ひとりしか見えない...
吉川英治 「新書太閤記」
...国司として、謝罪もなすべきに、傲然、余計な口出しはするなと、いわんばかりな態度は何事だ」「当国として、詫びる筋はないゆえ詫びぬまでの事、べつに傲慢なお答えはしておらぬ」「何せい、そんな一片の挨拶で、追い返されたなどといっては帰れん...
吉川英治 「平の将門」
...肩をそびやかして傲然(ごうぜん)と...
吉川英治 「柳生月影抄」
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