...傲然(がうぜん)として涼棚(りやうはう)の上に酣酔(かんすゐ)したる...
芥川龍之介 「開化の殺人」
...傲然(ごうぜん)と我々をふり返っていました...
芥川龍之介 「河童」
...そこには思いがけなくもミルキ閣下が傲然と立っていた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...そこで傲然(ごうぜん)と胸を張り...
海野十三 「深夜の市長」
...調室の壊れかかった椅子に傲然と反り身になり...
海野十三 「第五氷河期」
...彼女の傲然(ごうぜん)とした美貌(びぼう)が...
江戸川乱歩 「影男」
...」それから彼は火を焚きつけろと彼等に言いつけて、杖をついて、片手を私の肩にかけながら、傲然と外へ出た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...見るから憎々しい赭(あか)ら顔の大兵(だいひょう)な英人二人がこちらを眺めながら平服の腕を組んで傲然(ごうぜん)と語り合っている...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...彼等の神授の王権を傲然と携えて行った...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...それだから丸善の二階でも各専門の書物は高い立派なガラス張りの戸棚(とだな)から傲然(ごうぜん)として見おろしている...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...傲然たる人間的自負を特に要求したい気持になるのである...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...白昼も傲然と巣の真中に逆様に控えている...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...椎の木は傲然とつっ立っていました...
豊島与志雄 「古木」
...傲然(ごうぜん)と孤立してるうちに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わかれば降伏しなければならぬのは当然であると考えているような――威をかりて傲然(ごうぜん)となる末輩の態度であった...
本庄陸男 「石狩川」
...凡(すべ)ての惨事は人間の愚かさと不注意と無自覚とに帰せしめてゐるかのやうに起重機は傲然(がうぜん)と突つ立つてゐた...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...その山巓の屹立した岩の上では夜毎に北斗が傲然と輝いた...
横光利一 「静かなる羅列」
...見るがいいや」傲然(ごうぜん)と...
吉川英治 「大岡越前」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??