...傲然と彼を眺めながら...
芥川龍之介 「山鴫」
...傲然(がうぜん)と控(ひか)へる人體(じんてい)...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...あの立派な髯(ひげ)を生(は)やして傲然(がうぜん)と構へてゐるパリの紳士が...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...傲然(ごうぜん)と椅子の背にもたれている...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...蒼白な顔に太々しい笑みをたゝえつゝ傲然(ごうぜん)と曳かれて行ったであろう父の餘りな鼻柱の強さが...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...之を穿ちて傲然とあらゆる勇士挑みしも...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...槍に斃して大音に傲然として叫び曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...然るにアメリカ漫画家某は傲然と嘯いていたという...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...傲然たる勢に駈られて...
豊島与志雄 「真夏の幻影」
...ジルノルマン氏は彼独特の妙に傲然(ごうぜん)たる腕組みをして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今その然(しか)らずして恰(あたか)も国家の功臣を以(もっ)て傲然(ごうぜん)自(みず)から居(お)るがごとき...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...しかも傲然(ごうぜん)と火鉢(ひばち)の側(かたわら)に大胡坐(おおあぐら)をかいていた...
二葉亭四迷 「浮雲」
...傲然(がうぜん)として別種の權力に頼つてゐて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...わかれば降伏しなければならぬのは当然であると考えているような――威をかりて傲然(ごうぜん)となる末輩の態度であった...
本庄陸男 「石狩川」
...回転椅子の上に反(そ)りかえって傲然(ごうぜん)と腕を組んだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...傲然(ごうぜん)...
吉川英治 「三国志」
...かつて京の小酒屋で見たような逞しい闘犬が、別拵(べつごしら)えの“御犬輿”の上に担(にな)われて、傲然と、路傍の庶民を睥睨(へいげい)し、武士数十人をしたがえて、今日の曠(は)れの場、鳥合ヶ原へ向って行くのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...傲然(ごうぜん)と叱りつけたのである...
吉川英治 「親鸞」
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