...成程これでは小児などに「いやに傲慢な男です」と悪口を云われることもあるかも知れない...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...彼の眼には華美な宮廷服を身にまとった傲慢な人々も...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...自分の同胞を許すといふ言葉は傲慢なパリサイ人でも云ひさうな文句である...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「婦人解放の悲劇」
...義雄の孤立的な陰鬱性と傲慢な獨立心とはこの間に養はれたものだと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...傲慢な心をいかに貶(おと)しむべきかを...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...蒲団の上に坐ったなりに傲慢な顔をして礼もしなかった...
田中貢太郎 「続黄梁」
...つまり傲慢なペルリに通商を許すよりは...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...彼傲慢なるジャヴェルは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...B村は全御領地のうちでも、一番傲慢な、狡猾な、大膽な部落だといわれていた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...感傷的なあるいは傲慢なジャーナリストのお喋(しゃべ)りをふりまきながらも...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...傲慢ないいかたですが...
久生十蘭 「だいこん」
...ランカの怒濤によつて保護されてゐる傲慢な十個の頭を有つたラヴアンの力に反抗するといふ聖典中の物語は何を意味してゐるか...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...ひどく傲慢な容子をして...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼女が自分の言を裏切つて、幼いアデェルに對して懷(いだ)いてゐる底意地(そこいぢ)の惡い嫌惡(けんを)の情を不當に洩らしたことは數へ切れない程であつた――彼女が近よりでもすれば、傲慢な、無禮な語句(ことば)と共に押しのけ、或る時は室の外に出て行けと命じ、冷(つめ)たく、棘々(とげ/\)しい取扱ひをするのは始終(しじゆう)の事であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...傲慢な詞で身をも世をも咀(のろ)った...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...だが今申したあの傲慢な人々は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それはいつものように尊大な傲慢ないとわしいものではなくなり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...黄煙草のけむりで太田ミサコは傲慢なわらいを浮べた顔をくもらせた...
吉行エイスケ 「女百貨店」
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