...汝須(すべか)らく汝の自負に傲慢なれ...
石川啄木 「閑天地」
...私はそれをいゝ事だとは勿論思はないけれども傲慢な彼等の前に弱々しい涙のみを見せてゐないで強い態度を見せ得る人もあつて悪くはないと思ふ...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...前にいいましたような傲慢な心持で...
伊藤野枝 「「別居」について」
...傲慢な姿勢を執らざるを得なくなるのだ...
太宰治 「津軽」
...蒲団の上に坐ったなりに傲慢な顔をして礼もしなかった...
田中貢太郎 「続黄梁」
...もっとも傲慢な額も彼の前には下にかがむ...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...どうして傲慢な態度など取れるものか...
豊島与志雄 「程よい人」
...維新後零落した旗本の家庭、親の為めに身を売る娘、新しい法律を楯にして悪事を働く代言人、暴悪な高利貸、傲慢な官吏、淫鄙な権妻(ごんさい)、狡獪(かうくわい)な髪結(かみゆひ)等いづれも生々(いきいき)とした新しい興味を以て写し出されてゐる...
永井荷風 「虫干」
...なにも先方が別段傲慢な態度でこちらを冷淡に扱っているというわけでもないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...ドイツ式の傲慢な士官となり...
蜷川新 「天皇」
...感傷的なあるいは傲慢なジャーナリストのお喋(しゃべ)りをふりまきながらも...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...ランカの怒濤によつて保護されてゐる傲慢な十個の頭を有つたラヴアンの力に反抗するといふ聖典中の物語は何を意味してゐるか...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...ひどく傲慢な容子をして...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...我慢のならない程の傲慢な表情があつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...すでに自分の心にはごく親しいものであった奢侈(しゃし)に思いのままにふけることが――大ブリテンでももっとも金持の貴族の傲慢な子弟たちと金遣いの荒さでは張りあうことが――できるようにさせたほどの小遣いと年々の費用とを...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...最も傲慢な圧制的な行動を採っているから4)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...」「随分いやなやつね、傲慢な顔をして...
水野仙子 「散歩」
...堂々と男を客に招いて酒宴を催すのにはびっくりしたよ」「おまけにあの傲慢な男たちがみんな一目おいているからね...
山本周五郎 「いさましい話」
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