...汝須(すべか)らく汝の自負に傲慢なれ...
石川啄木 「閑天地」
...私はそれをいゝ事だとは勿論思はないけれども傲慢な彼等の前に弱々しい涙のみを見せてゐないで強い態度を見せ得る人もあつて悪くはないと思ふ...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...余の国と国人とに関して余が外国人の説をことごとく容れざるは必しも余の傲慢なるが故にあらざるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...しかもついに勝ち誇った資本家が傲慢な句調で命令する条件に...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...ばかな傲慢な心は持つてゐない...
太宰治 「津軽」
...傲慢な蔑視の眼がひそんでいた...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...蔑視が傲慢なものとなるに随って...
豊島与志雄 「霧の中」
...通り過ぎる時には彼らと同じように傲慢な眼つきで見返した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」そして私は一寸傲慢な気持で考えてから云いました...
豊島与志雄 「幻の園」
...宵の落着き払った傲慢な態度は...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...彼等一流の傲慢な態度によつて...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...傲慢ないいかたですが...
久生十蘭 「だいこん」
...俺は被告席に立たないぞ」そんな傲慢な宣言を...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...一族の栄光を傘にきた傲慢な人物か...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...最も傲慢な圧制的な行動を採っているから4)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自己充足的な作品を作つたと信ずるのは傲慢な馬鹿に屬してゐる...
三木清 「歴史哲學」
...傲慢な詞で身をも世をも咀(のろ)った...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「あの傲慢な犬とお喋舌りをしている間にだんだん土人の数が殖えてくるではありませんか...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索