...何故なら牛馬は用達(ようたし)を催すときには先ず急に止るから...
海野十三 「発明小僧」
...船醉を催すらしい...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...恍惚(うっとり)と眠けを催すほど...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...去年の冬頃より内々人数を狩り催す云々」と...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...俗に「涙を催す」という言葉がある...
外村繁 「澪標」
...寄宿生には時々遠足会という事を催すので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その探険隊が帰還して倫敦(ロンドン)に於ける報告会を開催するや...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...更に嫌悪を催す様子もなく...
永井荷風 「草紅葉」
...今度は繁華の下町(したまち)と大川筋(おおかわすじ)との光景に一方(ひとかた)ならぬ興(きょう)を催すこととなった...
永井荷風 「日和下駄」
...時としては主人の一家を私宅に招待し宴を催すこともあったが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...吐き気を催す油の臭いが辺りに満ちていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...事務所である丸木小屋で花やかな祭りを催すことにした...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...舟は矢を射るが如く移り行く両岸の景色に興を催す折柄木曾河第一の難所にかゝりたり...
正岡子規 「かけはしの記」
...奴食を催す転(うた)た急なり...
南方熊楠 「十二支考」
...蘭軒の例として催す「豆日草堂集」は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...決してそれに関する知識をもちそれを催すことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...よほどな感興か※慨を催すときだとは...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
...寒気を催す気分がそこにあった...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
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