...この緊急の事態に備えることはできない」「では...
海野十三 「第五氷河期」
...何かの場合に備えるために...
江戸川乱歩 「影男」
...他日の再起に備えるつもりである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...例えば風呂場に一本の寒暖計を備えるのも一策である...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...動物や植物には百千年の未来の可能性に備える準備ができていたのであるが...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...暴徒の「襲撃」に備えるために自警団的精神が特別に緊張し...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...「時しもあれや、時こそあれ、一天俄に、掻き晴れて、眺め見渡す隅田川、あれ鳥が鳴く、犬が鳴く――総勢八千六百余騎、おめき渡って打ちかかれば、武田信玄公におかせられましては、いざ、強敵の御入来、せくな、騒ぐな、周章てるな、明日という日が無いじゃ無し、と、忽ち、備える、四十と八陣...
直木三十五 「南国太平記」
...子を奪われた猛禽(もうきん)の来襲に備えるべく村の庭場総代連が警戒の評議をこらすの席とも思われず...
中里介山 「大菩薩峠」
...備えるところがないという限りはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...却ってこの書を賞玩して自行の指南に備えることとし...
中里介山 「法然行伝」
...憂慮し苦しんで自己の不断の欲求に備える必要なく...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「我々は霊魂を鍛練することによってあらゆる苦難に対して備えることができる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)セネカが死に対してみずから備えるためにした努力のあとを見...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...民衆の用に備えることができないではないか...
柳宗悦 「工藝の道」
...内から厳重な閂(かんぬき)をかッて追手の襲撃に備えるように見えた...
吉川英治 「剣難女難」
...敵の夜討ちに備える手配も怠っていた...
吉川英治 「三国志」
...賊軍の襲来に備える兵馬兵糧の料(しろ)はもとよりのこと...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼れのすべての他の欲する所を豊富に備えることが出来る...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??