...また世には露西亜(ロシア)の復讐戦に備えるがために...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...しかしあらゆる誤解を予想してこれに備える事は神様でなければむつかしい...
寺田寅彦 「案内者」
...それを監督して非常に備えるのが地震国日本の為政者の重大な義務の一つでなければならない...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...日常の研究と訓練によって非常時に備えるのが当然ではないかと思われる...
寺田寅彦 「天災と国防」
...いわば弁証法的とでも言われる形式を備えるのが「切れる」の意味であるらしく思われる...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...行動主義があのような実質を備えるようになったのは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...司教は祈祷所(きとうしょ)に備える祭壇を作っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...且(かつ)は後世への記念にも備えることが出来まする」と申越された...
中里介山 「法然行伝」
...蒙古軍の侵入に備えるためにその真似をしたのにあるといわれている位であるから...
中谷宇吉郎 「雑記」
...この十六の弦楽四重奏曲を備える人は...
野村胡堂 「楽聖物語」
...しかもその厳しさを緩和し生活をいくらかもっと楽しくする便宜を自ら備えるの智恵を有たない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...形を備えるべき力のあるもの...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...随身に弓の絃打(つるう)ちをして絶えず声を出して魔性に備えるように命じてくれ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...旅住居(ずまい)がようやく整った形式を備えるようになったころは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いつか彼女〔運命〕の不興にあうであろう日のために備えるだけでたくさんだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...民衆の用に備えることができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...墻といっても匪賊(ひぞく)に備えるためこの辺では...
吉川英治 「三国志」
...敵に備えるためだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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