...絶えず膨脹して抵抗の最も少ない方面へ延び出すべき性質を備えているもので...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...かく互いに仇敵たるべき資格を充分に備えている動物個体が...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...彼女のように健康な肩と優雅な頸とを兼ね備えているものは外にないような気がしました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...犀などがだんだんに人間に狩り尽くされて絶滅しかけているという事実はたしかに彼らが現世界に生存するに不利益な条件を備えているためであろう...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...一見まるで別な形象を備えているが...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...丁度光の波動と同様な殆んど凡ゆる諸性質を備えていることが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...充分に備えている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...浪人の端くれとしての形を備えているようだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...逆境を打開する勤勉の気風を備えていると見なければならない理由もあるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...君は愛犬家の資格を備えている...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこか遊戯(ゆうげ)の趣を備えているのは...
中島敦 「悟浄歎異」
...入口から闖入(ちんにゅう)する者に備えている...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...しかも大砲二門と機関銃六門を備えているのだ...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...すぐれた麗質も備えていることで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私のように長く心の病気をおさえている人はないでしょう」大将はこの言葉のとおりにもう軽々しい多情多感な青年ではない重々しい風采(ふうさい)を備えているのであるから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼はその竪壕から脱出する敵に備えているのだが...
山本周五郎 「風流太平記」
...それも緩急自在な芸術性さえ備えている...
横光利一 「夜の靴」
...面魂(つらだましい)を備えているからである...
吉川英治 「源頼朝」
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