...その脚本よりかずッと傑作だろうという確信が出た...
岩野泡鳴 「耽溺」
...ただ一個の傑作がよく...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...生花の傑作を写した絵が素人(しろうと)のために出版せられている...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...何か愉快な豪傑みたいな気がして...
高村光太郎 「回想録」
...傑作の幻影が彼のうすっぺらな胸を騒がせては呉れるのであったが...
太宰治 「猿面冠者」
...仏頂寺ほどの豪傑も...
中里介山 「大菩薩峠」
...異体の知れぬ豪傑が七人揃(そろ)って押しかけて来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大将の近藤なんぞも、島原から綺麗(きれい)なのを引っこぬいて、あちらこちらへ手活(ていけ)の花としてかこって置くというじゃがあせんか、うまくやってやがら」四谷とんびが、指で丸い形をこしらえながら、こう言って狂い出したものですから、三人の壮士も、もう黙って聞いてはいられなくなって、南条力が、「これこれ旅の老人――君はどなたか知らんが、近藤勇の同郷とか名乗っておられる、それでどうして、さように近藤の棚卸しをするのだ、もとより近藤だとて聖人君子ではないが、君のいうところによると、一から十まで金銭で動く無頼漢としか映っていないようだ、拙者も知っているが、近藤はそういう下品な人物ではない、彼の書いた書もある、詩もある――百行所依孝与忠(百行の依る所は孝と忠となり)取之無失果英雄(これを取つて失無くんば果して英雄)英雄縦不吾曹事(英雄は縦(よ)し吾曹(わがそう)の事にあらずとも)豈抱赤心願此躬(豈(あに)赤心を抱いて此の躬(み)を願はんや)立派なものじゃないか、志も正しいし、謙遜の奥床しさもある、書もなかなかよく書いていた、天晴れの豪傑だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...おそらく雪形(ゆきがた)中の傑作であろう...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「自然は人間よりも空想的であるというのはどうだろう」と聞いて見たら「今度の蟹はなかなか傑作だから...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...英雄豪傑を気取り...
新渡戸稲造 「自警録」
...シューマン-ハインクの傑作レコードの一つで...
野村胡堂 「楽聖物語」
...わけても第四番と第五番(皇帝)が傑出している...
野村胡堂 「楽聖物語」
...傑作「雨滴(あまだ)れの前奏曲」になったのだと言われている...
野村胡堂 「楽聖物語」
...それは彼の傑れた文章が証明し...
牧野信一 「彼に就いての挿話」
...まさに後代に伝うべき傑作で...
山本笑月 「明治世相百話」
...しかしさすがに呉の傑物...
吉川英治 「三国志」
...勤王精神に篤(あつ)かった傑僧であった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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