...それから、引返して、弟の傍へ坐つた...
芥川多加志 「四人」
...怒ったらしい顔付をしてずかずかとその傍によって行った...
有島武郎 「カインの末裔」
...やがて黄金丸の傍(かたわら)に...
巌谷小波 「こがね丸」
...木山の傍に坐つたが...
徳田秋声 「のらもの」
...が彼は作中の事件には何の関係交渉もなくただ傍観者にすぎない...
豊島与志雄 「「紋章」の「私」」
...ある標石の傍(そば)に横たわってる軍曹の弾薬をガヴローシュが奪っている時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...患者の傍らについて診療する医師は含鉛ゴム製の前掛...
永井隆 「この子を残して」
...私は今傍でみてゐて可なり痛ましかつた...
中原中也 「その頃の生活」
...こういう話をよく傍で聞いていたので...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...これがわしの用いる色だと傍(かたわら)の人に話したと云う逸事をある書物で読んだ事があるが...
夏目漱石 「草枕」
...小机を蒲團の傍まで引張つて來て胃の膨滿を抑へながら...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...少し考えるね」「じゃ始終(しじゅう)その子の傍(そば)に坐っていらっしったら好いでしょう」叔母はすぐ叔父に向った...
夏目漱石 「明暗」
...その傍には一人の男が體をかがめて...
南部修太郎 「死の接吻」
...塀を乗り越へて鶴の舎の傍らに隠れてゐたが...
牧野信一 「南風譜」
...丁度便所の坑の傍(そば)に...
森鴎外 「鼠坂」
...傍を通る人々に氣が働いた...
横光利一 「悲しみの代價」
...」東野はそう云いつつ噴水のある傍を通り...
横光利一 「旅愁」
...腰かけている路傍の石から...
吉川英治 「私本太平記」
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