...時々傍若無人(ぼうじゃくぶじん)な高い笑い声を立てた...
有島武郎 「或る女」
...されば夫人が座の傍(かたわら)...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...余ガ傍ラ在リ二一僧一士一商一...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それからは傍目(わきめ)もふらずに恋いこがれて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...寺の縁起を説くの傍(かたはら)...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...」私はふたたび暖炉の傍に腰をおろし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...それらを彼は皆傍にうち捨てたのであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ほとんど終日お君の傍を離れぬことがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...婆さんの膝の傍(そば)に白繻子(しろじゅす)の裏を天井に向けて帽が転(ころ)がる...
夏目漱石 「琴のそら音」
...代助は自分の傍(そば)にあつた燐寸(まつち)を擦(す)つて遣(や)つた...
夏目漱石 「それから」
...お前は父さんの傍と母さんと何處(どちら)が好い...
樋口一葉 「にごりえ」
...ちょっともじもじした様子でその傍に立った儘...
堀辰雄 「菜穂子」
...傍らに花さいている馬酔木(あしび)よりも低いくらいの門...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...路傍の林中へはいって用を足しつつそこらを睨め回していたら...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...傍に踞まった目明の良助も同様に...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...故郷京師(けいし)に音信(いんしん)を開きて万代の謀(はかりごと)をなす傍(かたわら)...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...紐で結えた大きな鞄を食堂へ行くにも傍を放さず持って行く...
横光利一 「欧洲紀行」
...五色紙の散蓮華(ちりれんげ)やら餅菓(へいか)が路傍の見物人へ撒かれたりして...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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