...さうして傍に眠てゐる祖母を搖起しては...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...英米に対する宣戦布告を傍受した...
梅崎春生 「狂い凧」
...前帝王が路傍に私という無礼者の奇襲を受けていらいらする場面――老いたるウィルヘルムはいま心しずかに薔薇をつくっている...
谷譲次 「踊る地平線」
...ナオミが傍に居ないからいけないんだ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...幽霊はスクルージに傍へ来いと手招ぎした...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...それだけに救世軍の鍋などとはよほどちがった感じを傍観者に与えるものである...
寺田寅彦 「千人針」
...お庄も傍で目を曇(うる)ませながら...
徳田秋声 「足迹」
...あなたの傍におりましても...
中里介山 「大菩薩峠」
...卯平(うへい)がのつそりと大(おほ)きな躯幹(からだ)を立(た)てた傍(そば)に向日葵(ひまはり)は悉(ことごと)く日(ひ)に背(そむ)いて昂然(かうぜん)として立(た)つて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...今となっては路傍の人から何んの妨げがある筈もなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...戸の傍へ歩み寄った...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...火の傍に坐つてゐるなんて出來やしない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...……この第六の詩にだけは特に「朝の空」といふ傍題が附せられてゐる...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...少し傍らに寄って...
本庄陸男 「石狩川」
...麓で手に持つた茶碗を地面へ置いて留吉の傍へ)香代 あんた! ……どうしたの? (相手は低く唸つてゐるだけ)……こんな所で……危い……(四辺を見廻したが...
三好十郎 「地熱」
...活版本続徳川実記に左近将監忠邦の傍(かたはら)に「恐和泉守之誤」と註してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...妻は私の傍へ来て...
横光利一 「夜の靴」
...ただ傍観していたのは...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??