...虚偽の自白をする場合の起り得るような責め方です...
江戸川乱歩 「月と手袋」
...もう一刻と自ら虚偽の地獄を深めている...
太宰治 「東京八景」
...虚偽の事を書いて...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...同時にまた虚偽の根拠が何に存するかが説明せられる...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...意識の論理的範疇である真理・虚偽の決定者だったのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そうすればこの動機は真偽の区別に対して無記な規定を動機するに過ぎないかのようである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...虚偽のものではなかろう...
豊島与志雄 「新たな世界主義」
...真偽のほどは私の保証の限りではない...
豊島与志雄 「好人物」
...偽の宗教は真の宗教によく似ています...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...私は強(し)いて兄さんから偽の内容を聞こうともしませんでした...
夏目漱石 「行人」
...虚偽の情味を購ふに虚偽の財宝(ざいはう)を以てするのであつた...
平出修 「瘢痕」
...真偽のほどは保証し難いが...
正木不如丘 「釣十二ヶ月」
...予にしてもし彼の偽の幸福のために...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...真偽の分からぬ肉筆の浮世絵の軸物を掛けて...
森鴎外 「雁」
...虚偽の富を手に入れさせた時は...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...真偽のほどは確かでないが...
山本周五郎 「季節のない街」
...むろん真偽のほどはわからないが...
山本周五郎 「竹柏記」
...偽のつなに案内されたのは...
山本周五郎 「風流太平記」
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