...予を以て詐偽師と做すは可なり...
芥川龍之介 「梅花に対する感情」
...床の間の一蝶(いっちょう)のひどい偽(まが)い物(もの)を見やっていた...
有島武郎 「或る女」
...こやつ怪しからぬ偽紳士(にせしんし)ですよ...
海野十三 「空中墳墓」
...どんな人か? 偽りをいうような人かどうか? ということだけは自慢ではないが一目でわかるつもりだと...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...真理と虚偽との関係を離れては無意味だったからである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...又は真理内容と虚偽内容との形態的関係...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...理論はその真価に於て却って虚偽であることが出来る...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...其の人格の色彩輪廓を瞭然たらしむるを以て伯と相見るものは伯に於て一の偽善を認めず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...偽(にせ)証文で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ライデンのヨハンが偽りの月を出してみせたのは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私は偽りをいうことは出来ぬ性分なので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...確にこの男はあの曲馬団にいた偽(にせ)の印度人に違いない...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...リンゼイは折角キリスト教道徳の偽善に反対しながら...
「海流」
...勝家の帷幕(いばく)にあり、越軍の名だたる武将のうちの、国府尉右衛門、吉田弥惣、太田内蔵助、小林図書(ずしょ)、松村友十郎、浅見対馬守入道道西、神保若狭(じんぼうわかさ)、同八郎右衛門などが、狐塚から柳ヶ瀬の突地にわたる路上で、相次いで斃(たお)れ、その首級を、堀隊、小川隊、黒田隊、藤堂隊などの羽柴方の勇士の手に克(か)ちとられたことは確報にちがいなかったが、誤報については特に、「大将勝家と見えたるは、偽首にて、北ノ庄の小姓頭、毛受勝助の身代りに立てるものにて候う」と、秀吉の前に堀久太郎秀政自身、釈明(しゃくめい)に来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...かれの策動が蔭にあったのではないか? ――というのがここの人々の偽わらぬ感情だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...真偽の点を追ってみたに過ぎないけれど...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...偽(いつわ)りのないところじゃ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...書かれた物の内からは必ず虚偽が響き出る...
和辻哲郎 「生きること作ること」
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