...偸安(とうあん)の念か...
芥川龍之介 「芸術その他」
...こは偸安(とうあん)と云ふよりも...
芥川龍之介 「雑筆」
...かくて他律的服從は盲目なる者の偸安か...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それはややもすればわれわれを偸安(とうあん)的に導くものとして大いに戒(いまし)めねばならないと思われる...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...他面においては上述の多年の偸安(とうあん)的な習性が災いしているのではないかと考えられる...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...他の力を当てにして一日の偸安(とうあん)を計るということが一番畏(おそ)るべしだ...
大隈重信 「日支親善策如何」
...偸安(とうあん)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...文学者の偸安と責任逃避との口実に使用さるべきものではない...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...偸安がいけないことであると同様に...
豊島与志雄 「都会に於ける中流婦人の生活」
...偸安を事として努力を忘れてくる...
豊島与志雄 「ヒューメーンということに就て」
...酷しい現実を紛らすための娯楽偸安の具として作品を読む多数者のことは...
豊島与志雄 「文学への実感について」
...そして現在の偸安をのみ事としていた...
豊島与志雄 「理想の女」
...我邦の現時は吾人をして寸時も放漫退嬰苟且偸安(こうしょとうあん)を許さざるなり...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...偸安(とうあん)的でない作家が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...Sのお嬢さん的偸安とが結びつくことは警戒しなければならないのは確です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あれは偸安という意味からだけではなかったのでした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
山口芳光 「街のシルヱツト」
...たび/\怯惰なる偸安者と想はれることもあつた...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
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