...一種の自働偶人なのだ...
芥川龍之介 「芸術その他」
...これも偶人が一種の先入僻見(へきけん)を以て愛の働き方を見ている証拠にはならないだろうか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...小尼公は偶人(にんぎよう)いれたる箱取り出でゝ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...道化役(プルチネルラ)の偶人(にんぎやう)を踊らせ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...偶人(にんぎやう)の跳ること愈忙しく...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...機械(ばね)仕掛の偶人(にんぎょう)のようにぴょこんと跳び起きるなり...
田中貢太郎 「虎杖採り」
...鬼怒川(きぬがわ)温泉へでも伴(つ)れてってやろうか」「鬼怒川はいいね」金五郎はそこで更(あらた)めて偶人の顔を見た...
田中貢太郎 「偶人物語」
...その偶人の眼が動いて淋しそうに笑った...
田中貢太郎 「偶人物語」
...生きてる」その偶人は頭と胴と手足の三つに分けて...
田中貢太郎 「偶人物語」
...鬼魅の悪い偶人を一刻も早く始末をしたいと思ったが...
田中貢太郎 「偶人物語」
...偶人の箱に古風な筆蹟(ひっせき)で小式部(こしきぶ)と書いてあった...
田中貢太郎 「偶人物語」
...小式部の依頼を受けた人形師は、その翌日から小式部の許へ通って、小式部の顔を見ながら、偶人を作ったが、小式部はその半ば比(ごろ)から病気でもないのに窶(やつ)れだして、いよいよ完成と云う日になって呼吸を引きとった...
田中貢太郎 「偶人物語」
...その偶人は遺言によって...
田中貢太郎 「偶人物語」
...その偶人の髪を結うてやる処を時どき見たと云った...
田中貢太郎 「偶人物語」
...土偶人形(でくにんぎょう)をも偉大なものに担(かつ)ぎ上げてしまいます...
中里介山 「大菩薩峠」
...一種の自働偶人なのだ...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...木偶人形(でくにんぎょう)じゃあありませんからね...
松本泰 「宝石の序曲」
...――お供物(くもつ)泥棒の木偶人形(でくにんぎょう)が」「うぬっ」黄祖はかっとして剣を抜くやいなや...
吉川英治 「三国志」
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