...側目(わきめ)もふらず悄々(しおしお)と歩いて参ったのでございます...
芥川龍之介 「邪宗門」
...その方は側目(わきめ)もふらず...
芥川龍之介 「邪宗門」
...相変らず夜は縄をない昼は山刈りと土肥作りとに側目(わきめ)も振らない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...誰が初めて建てたのか誰が太初(はじめ)に発見(みつ)けたか知られない強権の略取の上に恐らくは人類の競争が側目(わきめ)も振らずに積みあげて来た絶大無量の生命(いのち)の剰余よ―偉大なる殿堂は輝いてゐた...
上里春生 「傾ける殿堂」
...突然海豚(いるか)の群のようにきらきら光る銀色の魚雷が群をなして船側目がけてとびこんだ――と思ったら...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...側目もふらないで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...いつの間にか側目(わきめ)を振る事を覚えるものだから...
薄田泣菫 「茶話」
...その扉の閉ざされるのを側目もふらずぢつと見まもつてゐた折の気持だつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...今までは生活の不如意に堪えながら側目(わきめ)もふらずに努力の一路を進んで来たのが...
寺田寅彦 「柿の種」
...そうして側目(わきめ)も振らずにいきなり電車へ飛び込んでしまった...
寺田寅彦 「まじょりか皿」
...側目もふらずに突進することは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...側目もふらずに突進することは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...側目(わきめ)もふらず稼(かせ)いでいるのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...二丁目の四側目の石垣の...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わめくかと側目(そばめ)づかいで行子の顔を見ていたが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...側目には少くとも...
堀辰雄 「「神々のへど」」
...65番は二側目の廊下で...
松本泰 「日蔭の街」
...鉋(かんな)に削(か)けてゆくように痩せてゆくのを側目(はため)に見ても...
吉川英治 「親鸞」
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