...全然側目(わきめ)もふらないらしい...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...その方は側目(わきめ)もふらず...
芥川龍之介 「邪宗門」
...側目もふらずまっすぐに...
芥川龍之介 「妖婆」
...側目も振らず上つて行く...
石川啄木 「病院の窓」
...相変らず夜は縄をない昼は山刈りと土肥作りとに側目(わきめ)も振らない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...側目(わきめ)もふらず走り過ぎんとするに...
巌谷小波 「こがね丸」
...側目もふらないで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...いつの間にか側目(わきめ)を振る事を覚えるものだから...
薄田泣菫 「茶話」
...ある宴会で目もとの可愛(かあい)らしい芸者が側目(わきめ)もふらず...
薄田泣菫 「茶話」
...その扉の閉ざされるのを側目もふらずぢつと見まもつてゐた折の気持だつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...いづれも持前の性分を思ふが儘に見せて、側目も振らず、すくすくと衝立つてゐる...
薄田泣菫 「森の声」
...側目(はため)にはいい仲とでも見えそうに...
豊島与志雄 「月かげ」
...お静は側目(わきめ)もふらずに急ぎます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二丁目の四側目の石垣の...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...メン・テーブルから二側目の席だつた...
林芙美子 「或る女」
...わめくかと側目(そばめ)づかいで行子の顔を見ていたが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...65番は二側目の廊下で...
松本泰 「日蔭の街」
...鉋(かんな)に削(か)けてゆくように痩せてゆくのを側目(はため)に見ても...
吉川英治 「親鸞」
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