...その時誰だか側らにゐて「もう斯うなつたからには仕方がない...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...怪漢はこの袋を楽々とかついで側らの倉庫の中に姿を消してしまう...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...帆村の側らにグウグウ鼾(いびき)をかいた...
海野十三 「蠅男」
...電柱の側らで犬のような背伸びをした...
海野十三 「蠅男」
...目を閉ぢ耳を塞(ふさ)ぎて机の側らに伏し轉(まろ)べば...
高山樗牛 「瀧口入道」
...里の人々相集りて涙と共に庵室の側らに心ばかりの埋葬を營みて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...甘眠來り襲ふとき憩ひ馴れたる床の上 610登りて睡る――黄金の王座ヘーレー*側らに...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...どうやら山本博士は満州側らしい...
戸坂潤 「社会時評」
...ああ婦人! 婦人の側らに坐つてゐるとき...
萩原朔太郎 「宿命」
...側らの窓から顔を空中に曝して...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...家鳴りをたてゝ力一杯側らの壁を蹴つた...
牧野信一 「心象風景」
...この太鼓の側らに侍して...
牧野信一 「バラルダ物語」
...紙幣入りの蟇口など悲惨に河岸つぷちにちらばつてゐるその側らの切石には白墨で「検死ズミ七十九名」とかいてあつたし...
正岡容 「浅草燈籠」
...その側らところどころに明るく景気好く揺れかがやいてゐる弓張提燈の灯よ...
正岡容 「下町歳事記」
...言わせるも果てず席亭がグイと側らの手文庫を引き寄せて...
正岡容 「寄席」
...側らにあった懸け帳を披閲したが...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...このようにあくどい動きのある側らで...
宮本百合子 「一票の教訓」
...他の鶯の婉転(ゑんてん)の声を発する者をして側らに居らしむ...
山路愛山 「詩人論」
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