...その食卓を中心にして右側にいるのは...
田中貢太郎 「春心」
...木戸の側にいるのは私とお向うの与八さん夫婦ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...靴下に入れた白米を側にいるおかみさんに無理矢理に手渡した...
原民喜 「廃墟から」
...彼には卓子の向側にいる叔母に向って普通より大きな声で話しかけなければならないのが物憂かったのだ...
堀辰雄 「恢復期」
...父の側にいることがお前に殆んど無意識的に取らせているにちがいない様子や動作は...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...大西洋の反対側にいるようなもんだし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...例の老紳士の左側にいるのに気がついた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...お側にいる我々の望どおりになったのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...お前が側にいるとさえ思えば...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...親の側にいるうちは...
山本周五郎 「さぶ」
...袁尚の側にいる智者の審配(しんはい)が反対した...
吉川英治 「三国志」
...――朝夕お側にいるわけにはゆきません...
吉川英治 「三国志」
...わしがお側にいる以上とは思うものの...
吉川英治 「新書太閤記」
...側にいる家来へいった...
吉川英治 「新書太閤記」
...けれどこれは日常秀吉の側にいる者の手が届かないわけではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...側にいるようになったら...
吉川英治 「無宿人国記」
...側にいる友矩(とものり)へ止めろと命じた...
吉川英治 「柳生月影抄」
...奉行所の医者に、熱い薬湯(やくとう)の茶碗を手に持たせられ、喉(のど)を焼かれるように感じた時、ハッと気がついてみると、八弥は自分の体も、側にいる耀蔵も、白い布(ぬの)に巻かれて、蘇鉄(そてつ)のようになっているのを見た...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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